漢検 かんじ、つなぐ、きずな 今、あなたに贈りたい漢字コンテスト

結果発表

表彰式の様子はこちら

応募総数 29,042作品

本コンテストは、“漢字がつなぐ絆”をテーマとして「想いを込めた漢字を贈る」ことで人との絆を感じる契機とする、また大切な人への想いを改めて認識する機会をつくることを目的として開催いたしました。(募集期間:2013年7月10日~10月21日)
「小学生部門」には6,005作品、「中学生部門」には12,769作品、「高校生部門」には9,083作品、「一般部門」には1,185作品、合計29,042作品のご応募をいただきました。絆大賞(各部門につき1作品)、日本漢字能力検定協会賞(各部門につき1作品)、審査員特別賞(各部門につき3作品)、佳作(各部門につき20作品)を決定いたしました。

審査員

審査員長
橋本 五郎(読売新聞特別編集委員)
審 査 員
池田 芳和(全国連合小学校長会顧問、東京福祉大学教授)
壷内  明(元全日本中学校長会会長、聖徳大学教授)
戸谷 賢司(独立行政法人大学入試センター参与、全国高等学校長協会顧問、秀明大学教授)
髙坂 節三(公益財団法人日本漢字能力検定協会代表理事)

総評

「漢字ほどことばを具体的に、全的に表現しているものはない。それは一字のうちに形と音と意味とをそなえた、完全な文字である」。
白川静さんは『漢字の世界』でそう書いています。応募作品を審査しながら、その思いを一層強くしました。
応募の多かった漢字は、「笑」を筆頭に、「感」「謝」「友」「楽」の順となりました。とてもわかるような気がします。辛い中でも笑いを絶やさず、感謝の気持ちを忘れず、仲間の輪を広げようという前向きの気持ちがよく出ているように思いました。
一字に込められた人生の哀歓を思うとき、順位を付けることに不遜さを覚えたことを正直に告白したいと思います。(審査員長 橋本 五郎)

表彰

絆大賞(各部門につき1作品)
: 賞状・副賞(旅行券5万円相当)
日本漢字能力検定協会賞(各部門につき1作品)
: 賞状・副賞(旅行券3万円相当)
審査員特別賞(各部門につき3作品)
: 賞状・副賞(図書カード1万円相当)
佳作(各部門につき20作品)
: 賞状・副賞(図書カード5千円相当)

「贈りたい漢字」ランキング

応募された「贈りたい漢字」は計1,348字でした。
4部門を合計した「贈りたい漢字」は、「笑」が最も多く、順に「感」、「謝」、「友」、「楽」、「愛」、「優」、「幸」、「絆」、「心」、「夢」、「生」、「支」、「仲」、「信」、「命」、「恩」、「努」、「健」、「頑」などの漢字が並びました。部門別の応募数の多かった「贈りたい漢字」は下記の通りです。

小学生部門入賞作品

小学生部門入賞作品

中学生部門入賞作品

高校生部門入賞作品

一般部門入賞作品

絆大賞

絆大賞

清水 真弓 さん

(大阪府・清水書道教室 代表 51才 女性)

メッセージ

「安」の字源は家の中に女がすわっているさま。
仕事と家事で忙しかった頃よくこの「安」の文字を想い浮かべました。母が家に居て「おかえり」と言って子供を迎えられる「安」に憧れを持ちながら、その文字と程遠く時間に追われていました。そして今、ゴールを急いで先に逝ってしまった最愛の娘にこの「安」の文字を贈ろうと思います。

審査員からのコメント

筆で書かれた「安」の字を見たとき、何だか母の胎内にいるような深い安らぎを覚えました。何とも味わいのあるすばらしい字を書いてくれました。しかし、その裏には最愛の娘を失った深い悲しみがあったということを知りました。娘さんに「安」を贈ることで、悲しみを乗り越えようとされたのですね。
 「安」は、家の中で女が座っているさまを示しているということを初めて知りました。確かにそうですね。「安」は「母」でもあるのですね。
十九年前、八十一歳で亡くなったわが母を思い出しました。家に帰って、母がいなかったときの寂しさも思い起こしてしまいました。
(橋本 五郎)

日本漢字能力検定協会賞

日本漢字能力検定協会賞

LE DIEU HUYEN さん

(埼玉県・日本語教師 25才 女性)

メッセージ

兄のお嫁さんになってくれてありがとう! 私と兄は二人だけの兄弟なので子供の頃からいつも姉がほしかった。兄が結婚する日に「やっと姉ができた」と思ってとても嬉しかった。ニコニコしながら「子供ができた」と報告したお姉さんの幸せな顔を今も思い出している。しかし、病院で子供がなくなったその日のお姉さんの顔も一生忘れられない。その日のことを考えるたびに胸が痛くて痛くてたまらない。私ができるのはお姉さんが泣くのを見るだけだった。その時どんなことを言っても意味がないと思ったからだ。私がお姉さんに一番贈りたいのは「笑」だ。お姉さんの幸せな顔をもう一度見たい。

審査員からのコメント

日本語勉強のために留学中のフエンさん、お兄さんと義理のお姉さんが日本に住まわれているのか、母国のベトナムでのできごとか判りませんが、生まれたばかりのお子さんを亡くされたお姉さんの気持ちに添ってあげるフエンさんの気持ちが私たちにも伝わってきます。「泣」くのをやめ、「笑」顔を見たい。心優しいフエンさんの美しい日本語で書かれた文章に拍手を送ります。(髙坂 節三)

審査員特別賞

審査員特別賞

菊地 彬 さん

(神奈川県・無職 70才 男性)

メッセージ

障害児を抱え、肝心の妻までが半身不随の病魔におそわれ、途方に暮れる我が弟よ。
憂患の念を込めて「旦」の一字をおくる。
元旦は年の始まり、晨旦は一日の始まり。新しい旦(あした)を信じて苦難に立ち向かってくれ。
愈々の時には俺がいる。

審査員からのコメント

弟さんは大変ですね。「幸せな家庭は一様に幸せである。不幸な家庭はとりどりに不幸である」というトルストイの『アンナ・カレーニナ』の一節を思い出しました。でも、弟さんは幸せかもしれません。全身で守ろうとするお兄さんがいるのですから。
そうだ、「旦(あした)」があるのだ。辛くとも希望を持って生きていかなければならない。私も激励されたような気持ちになり、明るくなりました。(橋本 五郎)

審査員特別賞

菅原 千恵子 さん

(東京都・主婦 51才 女性)

メッセージ

「あなた達に一生心に留めておいてもらいたい言葉があります。それは『恕』です。覚えていますね。」大学の卒業を前に、お世話になった先生からいただいた言葉。おかあさんは今も忘れません。ふたりも中学の国語で勉強しましたね。『論語』の中で、子貢が先生である孔子に質問します。「死ぬまで行うべきような、ひとつの言葉はありますか」と。孔子は「それは恕だ。自分がしてほしくないことを、人にしてはいけない。」と答えます。人の信頼を裏切らない、思いやりの心を忘れない、ということですよ。なかなか難しいけれと、これから更に人と成っていくふたりに覚えておいてほしい。いえ、少しずつ日々実践していってほしい言葉です。素敵な人になってね。

審査員からのコメント

娘さんたちへの何よりの贈り物ですね。福澤諭吉が、夫婦を結びつけるものは「愛・敬・恕」と書いているのを思い出しました。「恕」は人間同士の関係でもとても大事で、お互い相手の立場に立って許し合うことができる気持ちであると説いています。
娘さんたちはこれからの長い人生の節目節目で、お母さんの尊い教えを思い出すに違いないと思いました。
(橋本 五郎)

審査員特別賞

山口 昂子 さん

(岩手県・教師 27才 女性)

メッセージ

あなたと出会って約8年。結婚する前も、結婚してからも、何年もの間、外国での仕事を夢見て英語の勉強をし続けてきましたね。夢が実現し、11月からいよいよアメリカ行きです。ずっとそばで見てきたあなたの努力、本当にすごいな、と思います。私は、すぐには一緒に行くことはできないけれど、日本で毎日あなたのことを応援しています。
自分の力で新たな道を拓いたあなた。
体に気をつけて、その道を信じ、突き進め!!

審査員からのコメント

私にはある光景が浮かんできました。夢の実現のため、仕事を終え家に帰ってから深夜まで一心不乱に勉強している夫に、妻が「疲れたでしょう」とそっとお茶を差し出す。夫はその温かさでまた頑張ろうという気持ちになる――。
どんな困難が待ち構えても前向きに進もう。その気持ちを側で支えている人がいるというのはどんなに幸せなことだろうと羨ましく思いました。(橋本 五郎)

佳作

荒井 陽子 さん(神奈川県・主婦 54才 女性)

池内 春美 さん(山口県・接客業 33才 女性)

伊藤 典子 さん(青森県・主婦 57才 女性)

稲濱 佑美 さん(兵庫県・主婦 26才 女性)

大谷 峯代 さん(徳島県・主婦 71才 女性)

岡本 浩子 さん(愛知県・主婦 49才 女性)

岡本 成子 さん(新潟県・小学校教員 58才 女性)

岡本 嘉子 さん(兵庫県・看護師 41才 女性)

金岡 たか子 さん(広島県・公務員 57才 女性)

黒川 絵理 さん(長崎県・主婦 35才 女性)

佐治 司 さん(滋賀県・会社員 34才 男性)

竹田 いづみ さん(埼玉県・主婦 27才 女性)

田代 隆士 さん(宮崎県・広告美術業 71才 男性)

谷本 良裕 さん(徳島県・教員 57才 男性)

村竹 繁 さん(新潟県・公務員 36才 男性)

村山 初美 さん(沖縄県・ピアノ講師 32才 女性)

八木 伴江 さん(東京都・専業主婦 54才 女性)

渡辺 多香子 さん(東京都・主婦 61才 女性)

渡邊 忠春 さん(大阪府・無職 85才 男性)

渡会 克男 さん(千葉県・教員 63才 男性)

※ 入賞者の都道府県、職業、年齢は応募当時のものです

ページのトップへ戻る