公益財団法人 日本漢字能力検定協会

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今、あなたに贈りたい漢字コンテスト

小学生部門 受賞作品

絆大賞

おばあちゃんへ碧咲より「湯」

森本 碧咲 さん
(兵庫県・9歳・加東市立東条東小学校)

わたしは、毎日おばあちゃんとおふろに入っています。学校であったことを、いろいろ聞いてくれます。だれにも話せないことも、おばあちゃんには話せます。みんなには、ないしょにしてくれるので安心です。心も体もスッキリで、一番すきな時間です。ありがとう。

審査員からのコメント

私には、碧咲ちゃんがおばあちゃんとお風呂でお話ししている光景がはっきりと見えます。湯気が立ちのぼるお風呂のなかで、碧咲ちゃんは今日あったことを次から次へと話します。おばあちゃんはとても興味ぶかそうに「そう、そんなことがあったの?」とうなずきます。ふたりはだんだん体がほてってきます。そして何よりも心が芯(しん)から温まってきます。碧咲ちゃん、すてきなおばあちゃんがいて幸せですね。でも、おばあちゃんの方がもっと幸せなひとときをかみしめていると思いますよ。(橋本五郎)

日本漢字能力検定協会賞

祖母へ夕凪より「旅」

瀬田 夕凪 さん
(神奈川県・12歳・湘南白百合学園小学校)

祖母は、よく私に「人生は旅のようなものだよ。行き先が目的なのではなく旅の途中をどれだけ楽しくやりとげるかが大切なのよ。」と話してくれました。仕事で忙しく休日も少なかった祖母は70歳に退職し旅行に行く時間が出来ました。祖母の新しい旅の始まりです。

審査員からのコメント

貴女のおばあさんは70歳まで休日もないほど忙しく働いてこられたのです。きっと今までも忙しい毎日の中で70年間旅を続けて来られたのでしょう。辛いこともあったでしょう。楽しいこともあったでしょう。その中で「人生は旅」であり、どれだけ楽しくやり遂げるかを日々考えて来られたと思います。まことに「人生は旅」なのです。いままで成し遂げられて来た過去を振り返りながら、これからの新しい旅を見守る「夕凪」さんの優しさに心を打たれました。ノーベル賞を受賞された湯川秀樹さんの書かれた「旅人」という本もあります。一度お読みになることをお勧めします。(髙坂節三)

審査員賞

お兄ちゃんへ友生杜より「笑」

伊澤 友生杜 さん
(香川県・9歳・香川大学教育学部附属高松小学校)

ぼくのお兄ちゃんは中学二年生です。どうやらお母さんが言うには、反抗期というのがお兄ちゃんの心と戦っているそうです。そのせいでよくおこった顔をしています。早く反抗期というヤツに勝って笑顔いっぱいのお兄ちゃんにもどってニコニコ笑顔で遊びたいです。

審査員からのコメント

「反抗期というのがお兄ちゃんの心と戦っている」。何とすばらしい表現でしょう。それを教えたお母さんもすごいし、ちゃんと理解した友生杜君もえらい。この言葉には、必死に自分の心の中で戦っているお兄ちゃんを温かく包もうという、お母さんのやさしさがあります。お兄ちゃん思いの友生杜君の「お兄ちゃん、がんばれ」という励ましがあります。早くお兄ちゃんの笑顔が戻るといいですね。(橋本五郎)

お父さんへ匠より「結」

北川 匠 さん
(徳島県・11歳・美馬市立脇町小学校)

ずっとお父さんとかい続けているカブトムシ。去年のカブトが家族を作って、その子どもが育って家族を作り、お父さんもカブトのように家族を作って、次はぼくの番。ぼくも大人になっていつか家族を作るんだ。お父さんも、カブトも、ぼくも、命を結ぶ。

審査員からのコメント

匠君はわずか11歳で、「哲学者」のようですね(笑)。むずかしい言い方をしますと、匠君はカブトの姿から、生きとし生けるものの、大切な「原理」を発見しています。そうなんです。かけがえのない家族があって、その集まりが町や村をつくり、そして国に繋がり、世界が成り立っているのです。「平和」がなぜ大切なのか。「戦争」は、匠君が言う「命を結ぶ」ことを立ちきってしまうからです。おじさんは匠君が選んだ「結」から、世界平和の大切さを教えられました。(橋本五郎)

おばあちゃんへ詩乃より「字」

鈴木 詩乃 さん
(群馬県・12歳・板倉町立東小学校)

「字」という字をおばあちゃんに贈ります。おばあちゃんは、いつも私に「字には一つ一つ意味があるんだよ。」と言って字を一つ一つていねいに書いていたことを思い出します。今度、会ったときはたくさん字を覚えた事を報告したいです。

審査員からのコメント

ここにもお孫さんとおばあちゃんの幸せな“カップル”がいます。「字には一つ一つ意味があるんだよ」というおばあちゃんの言葉はとても大事ですね。そして詩乃さんはそれを正面から正確に受け止めていますね。私は、おばあちゃんの言葉には、こんな意味もこめられているのではないかと思うのです。「人はもちろん、動物も植物も、この世に存在しているものはすべて意味があるんだよ。だからみんな大切にしなければいけないんだよ」。ここには本当の「生きた教育」があります。(橋本五郎)

佳作

  • 稲盛 智人 さん
    (鹿児島県・8歳・池田学園池田小学校)
  • 梅津 優太 さん
    (埼玉県・12歳・桶川市立朝日小学校)
  • 小田 菜々美 さん
    (千葉県・11歳・松戸市立横須賀小学校)
  • 加藤 里埜 さん
    (神奈川県・10歳・洗足学園小学校)
  • 加藤 瑠晟 さん
    (秋田県・9歳・男鹿市立脇本第一小学校)
  • 葛岡 慶亘 さん
    (千葉県・11歳・千葉市立あすみが丘小学校)
  • 杉本 賢太郎 さん
    (石川県・8歳・金沢市立小坂小学校)
  • 丸山 莉歩 さん
    (愛知県・7歳・蒲郡市立竹島小学校)
  • 三宮 司 さん
    (大阪府・11歳・大阪市立島屋小学校)
  • 山﨑 理子 さん
    (福岡県・10歳・海樹塾)

中学生部門 受賞作品

絆大賞

お母さんへ薬真寺 空より「空」

薬真寺 空 さん
(大分県・13歳・大分大学教育学部附属中学校)

私が小さい時、自分の名前の意味を調べると、「からっぽで中身がない」ですごくショックだった。帰って聞くと、「空っぽは悪い事じゃないのよ。大切な事をつめて色とりどりにするの」といっていたよね。私も名前の通り色とりどりの人生にしたいな。

審査員からのコメント

ご自身の名前にまつわるエピソードが本当に素敵ですね。お母さんからの答えが、何よりも胸に響きました。
「大切な事をつめて欲しい」という願いだけではなく、そこに“色とりどり”という言葉も添えて、わが娘に夢や希望を存分に委ねてくれています。そんな母の想いを受け止めた空さんは、漢字一文字の魅力をしっかりと実感されている人だと思います。どうぞこれからも、その感性を輝かせて歩んで行ってくださいね。(やすみりえ)

日本漢字能力検定協会賞

おじいちゃんへ孫より「力」

本田 智久 さん
(群馬県・14歳・前橋市立元総社中学校)

私のおじいちゃんは今年天国へいってしまった。お墓参りに行くとき父が「祖父は本当に力があった」と言っていた。おじいちゃんは石の仕事をしていたので力があったが本当のすごさは優しさの力だった。そんな力のおかげでお墓参りに来た人が全員泣いてくれた。

審査員からのコメント

おじいさんは天国に旅立たれました。おじいさんの石の仕事とはどんな仕事であったのでしょうか。何もしゃべらない石、それに鑿を入れて彫刻をする、あるいは墓石を掘る、この石は何に向いているかを石に尋ねるおじいさん、石との対話や石に鑿を入れることは、他でもない、自分自身との対話であり、自らを信じての行動であったでしょう。長い間の石との対話はおじいさんを聖人にしてくれたことでしょう。おじいさんの本当のすごさが優しさの力だと気づいてみんなが涙を流したのでしょう。あなたにとって誇らしいおじいさんでしたね。(髙坂節三)

審査員賞

お母さんへ娘より「休」

西村 実咲 さん
(大阪府・13歳・大阪市立天満中学校)

私の家はシングルマザーでお母さんは休むことなくずっと働いています。ある日の朝、お母さんの顔をみると焼きたてのクリームパンみたいにパンパンに腫れていました。疲れているのに私達の為に働いています。娘からのお願いです。「お母さん、少しは休んでな。」

審査員からのコメント

人が木蔭に憩う様子を表しているという、この漢字。眺めていると確かにその風景がスッと浮かんできて面白いです。
また、この漢字には、“立派な”や“よろこび”という意味も含まれているとのことで、とても興味深く感じます。彼女にとって、シングルマザーとして頑張るお母さんの姿は頼もしく、そして時には心配にもなってしまうんですね。母を思いやる優しい気持ちがひしひしと伝わってきました。(やすみりえ)

母へ中村 朋睦より「炊」

中村 朋睦 さん
(東京都・14歳・有限会社私塾多摩ロベルト)

小学校の頃、夜中に家から飛び出して帰ってきたのは、次の日の朝だった。机の上はライトが転がり、探し疲れて寝ていた母と炊き込みご飯があった。冷めていて、固くて涙でしょっぱかったけれど、心の中はほかほかだった。あの味一生忘れないよ、ありがとう。

審査員からのコメント

これまでの審査の中で、あまり出会うことのなかった、この「炊」という漢字。家を飛び出したエピソードと併せて印象に残りました。
多くの人は「炊」から、温かなお料理のイメージを浮かべることでしょう。でも彼は違うのです。“冷めてしまった炊き込みご飯”に“ほかほか”を感じたのですから、母の愛は本当にすごいです。
どんなお説教より心に沁みたことでしょう。(やすみりえ)

母へ娘より「旅」

久保 このみ さん
(東京都・15歳・大田区立貝塚中学校)

母が最後の入院をする何日か前に「体育祭の後最後の旅行に行こう」と言われました。私は最後という言葉が嫌で素っ気ない態度で返事をしてしまいました。その後母は旅行の二日前に亡くなってしまい、旅行は行けませんでした。でもまた三人で旅行に行きたいです。

審査員からのコメント

叶わなかった最後の旅行。「旅」というこの一文字に、娘さんからお母さんへのすべての想いを込めていらっしゃるのだと感じることができました。早すぎるお別れは、本当に悲しい。
“最後”という言葉が嫌で素っ気ない態度をしてしまったのは、お母さんが大好きだからこそ。それは伝わっていたと思うのです。
これからの人生、さまざまな場所へ旅をすることでしょう。きっと、お母さんはいつも見守ってくれていますね。(やすみりえ)

佳作

  • 片岡 愛結 さん
    (福岡県・12歳・春日市立春日東中学校)
  • 熊野 華寿巳 さん
    (山口県・14歳・宇部市立厚南中学校)
  • 小林 佳恋 さん
    (東京都・15歳・武蔵野市立第一中学校)
  • 齋藤 眞江 さん
    (宮城県・14歳・宮城県仙台二華中学校)
  • 佐々木 美玲 さん
    (宮城県・14歳・宮城県仙台二華中学校)
  • 末本 莉菜 さん
    (広島県・15歳・広島市立翠町中学校)
  • 鈴木 惺太 さん
    (東京都・14歳・大田区立貝塚中学校)
  • 十河 愛寧 さん
    (群馬県・13歳・太田市立太田中学校)
  • 平尾 優弥 さん
    (北海道・12歳・せたな町立北檜山中学校)
  • 馬込 日和 さん
    (和歌山県・14歳・白浜町立白浜中学校)

高校生部門 受賞作品

絆大賞

補聴器へどんぐりより「音」

問註所 茉奈 さん
(広島県・17歳・山陽女学園高等部)

三才の時に出会って十四年目になります。就寝時間以外毎日私の耳に音を届けてくれています。一度も休まず、音を調節し続けて大変だよね。私に生きる希望を与えてくれてありがとう。人生に必要で大切な存在です。これからもよろしくお願いします。

審査員からのコメント

漢字は三千数百年前の古代中国でつくられました。その成り立ちには古代中国に生きていた人々の眼差しを見て取ることができます。
「音」の漢字の成り立ちは、神に祈ることばを収めた器である「口」の上に、その祈りに偽りがあれば入れ墨の罰を受けるという心構えの証しの入れ墨用の針を立てた様子を描いているそうです。そして、ひとが祈りを捧げ、それに神が反応すると、夜中の静まったときに「口」の中でかすかな音を立てると考えられ、その音のひびきが「口」の中に「一」を書くことで示されました。古代の人々にとっての「音」は神聖で神秘的なものだったのかもしれません。
これまで十四年間、さまざまな音を届け続けてくれている補聴器への茉奈さんの思いが詰まったエピソードは、古代の人々にとっての「音」の景色と重なるようでした。これからも茉奈さんの人生を益々豊かにする音を届けてくれるものであることを願って、絆大賞を贈ります。(華雪)

日本漢字能力検定協会賞

父へ娘より「目」

山田 紀花 さん
(長野県・17歳・長野県松本美須々ヶ丘高等学校)

私の父は2人の人に光を見せています。父は亡くなった際に献眼したからです。父は私に色々な世界を教えてくれたり見せてくれました。色々な世界を教えてくれたという意味でも私もあなたのように他の人の「目」になれる素敵な人になるからね。期待していてね。

審査員からのコメント

お父さんは献眼をされたのですね。私の母も献体をしました。亡くなってもなにか人の役に立ちたいとの想いでしたね。人のために役に立ちたいと言う思いほど素晴らしいものはありません。見えにくくなった人、そして貴女の二人が新しい目で世界を見ることができました。お父さんのように他人の『目』になれる素敵な人になることが、お父さんへの供養になるとともに、貴女が一段と成長するきっかけになりましたね。ありがとうお父さん。(髙坂節三)

審査員賞

お父さんへ娘より「膝」

増田 萌果 さん
(静岡県・15歳・静岡県立掛川西高等学校)

よく膝の上にのったことを覚えていますか?私は、膝の上が大好きで安心できる場所でした。ちょうちょ結びも、注射の痛みも、絵本の楽しさもすべて膝の上で知りました。これからは膝にも、健康にも気をつけてすごしてください。いつまでも、大切な思い出です。

審査員からのコメント

「膝」の字の成り立ちをたどると、ひとが座って、その膝があらわれているかたちとなり、「桼」には漆を取るために、木を傷つけ、節くれだつ意味があります。また「膝下」ということばは、中国古来から父母の膝もとという意味として用いられてきました。
漢字の成り立ちを知ると、萌果さんにとって大好きだった安心できる場所は、お父さんの生きて来られた時間が刻まれた場所でもあったのかもしれませんね。
萌果さんとお父さんとの大切な思い出に審査員賞を贈ります。(華雪)

お母さんへ十七歳の私より「道」

髙垣 睦 さん
(徳島県・17歳・生光学園高等学校)

お母さん、小学校の卒業式のあと一緒に歩いて帰ってくれてありがとう。義足だからとても疲れたでしょう。「一緒に帰ってみたかったの。」幼いながら、私はその言葉に心地よい温もりを感じました。六年間歩き続けた通学路がいつもより短く感じました。

審査員からのコメント

漢字が生まれた三千数百年前の古代中国では「道」には異族の霊や邪霊がいて、そこを通る人々に災いをもたらすと信じられていました。そんな道を行くときには、強い呪力を持つと考えられていた異族の首を手に持ち、邪霊を祓い清めながら進みました。その様子を描いたのが「道」の字の成り立ちです。
一見怖い成り立ちを持つ「道」の字ですが、わたしが見逃してはいけないと思うのは、未知の土地へ繋がる「道」に対する当時の人々の思いがそこから見えてくることです。「道」を安全に行くことへの祈りがそこにはあるように思います。
睦さんにとって、六年間歩き続け通い慣れた通学路を、お母さんの歩調でいっしょに歩くことで、きっとこれまで見えなかった景色がたくさん目の前に現れたのではないでしょうか。睦さんからお母さんへの思い、お母さんから睦さんへの思いが行き来する帰り道の心温まる情景に、審査員賞を贈ります。(華雪)

お姉ちゃんへ妹より「偽」

赤木 瞳美 さん
(千葉県・18歳・千葉敬愛高等学校)

姉の本当の気持ちはなんだ。ふとそう思うことがある。人と好きなものが被った時、姉は必ず好きじゃないふりをする。妹の私には分かる。人の為と書いて偽と書く。この漢字は姉にぴったりだ。そしてそんな姉の優しさを尊敬している。たまには力を抜いていいんだよ。

審査員からのコメント

古代中国で生まれた漢字は、当時の意味から変遷を重ね、今に伝わるものも少なくありません。現在、「偽」(ニセ)と読まれる字は、元来、変化して他のものになるという意味だったそうです。
目の前のふるまいが、そのひとの本当の気持ちかどうかはなかなかわからないものです。瞳美さんは、日常をともに過ごされているお姉さんとの普段のやりとりを通じて、「偽」の字の中に〈人の為〉を見つけられました。そんな瞳美さんの視点もまた優しさに満ちているように感じられるエピソードでした。
二人の優しい姉妹に審査員賞を贈りたいと思います。(華雪)

佳作

  • 秋山 功太郎 さん
    (広島県・17歳・広陵学園広陵高等学校)
  • 小﨑 凪紗 さん
    (静岡県・15歳・静岡県立掛川西高等学校)
  • 堅岡 周作 さん
    (山形県・18歳・山形県立鶴岡工業高等学校)
  • 北村 愛茄 さん
    (鹿児島県・17歳・大口明光学園高等学校)
  • 耕田 美桜 さん
    (岡山県・16歳・岡山県立高梁城南高等学校)
  • 坂藤 結愛 さん
    (北海道・16歳・北海道旭川市明成高等学校)
  • 中村 天音 さん
    (静岡県・17歳・第一学院高等学校浜松キャンパス)
  • 平賀 未来 さん
    (岩手県・17歳・岩手県立花巻南高等学校)
  • 福田 妃咲 さん
    (静岡県・15歳・静岡県立掛川西高等学校)
  • 宮﨑 佳菜子 さん
    (福岡県・17歳・福岡県立折尾高等学校)

大学生・一般部門 受賞作品

絆大賞

母へ息子より「調」

山口 康介 さん
(大阪府・会社員)

私がLGBTを打ち明けた時、「ええやん」と微笑んだ母。私には秘密で図書館に通いながら必死にLGBT関連の本を読み、私がどうすれば生きやすいかを「調べて」くれていた母。「調」は私にとって、あなたの愛が詰まった漢字です。

審査員からのコメント

「祝」!!絆大賞おめでとうございます。
母は強し!!優し!!愛し!!お腹を痛めて産んだ我が子をいつも近くで見ていて感じていたのでしょうね。苦悩する子どもを自分の呼吸のように感じどうすれば我が子が生きやすいかを「調」べてくれていた。これはもう母親の純粋な「愛」でしかないです!!
「調」には、ととのう、ととのえる、準備ができる、仲良くなる、やわらぐ、の意味があります。言葉に神経が行き届くとそうなるのです。「調子はどう!?」「好調だよ!!」「絶好調!!」そんな会話から「調和」が生まれるのですね。(ゴルゴ松本)

日本漢字能力検定協会賞

妻へ夫より「紐」

四方 孝 さん
(神奈川県・会社員)

「ちょっとまってて靴紐変えてあげる」と突然家内から…定年退職を迎える朝狭い玄関先で新たな門出に向けた真っさらな靴紐。永年の勤めを労う家内からの細やかなエールに胸が詰った。ありがとう、もう暫く踏んばるよ、君と君からの大切な靴紐のためにもね。

審査員からのコメント

60歳の定年、今となっては少し早いかも知れませんが、いずれにしてもいつかは訪れる定年、今までご苦労さまでした。そのことを一番よく知っているのは奥さんですね。ちょっとした心配り、暖かい家庭を二人で作ってこられたのですね。哲学者・西田幾多郎はこう言っています。「余の妻よりよき妻は多かるべく 余の友よりよき友は多かるべし しかし余の妻は余の妻にて 余の友は余の友なり」(髙坂節三)

審査員賞

2才のたいが君へパパより「閉」

小杉 泰紀 さん
(静岡県)

言葉がなかなか出ないと思ったら、たいがくんは自閉症なんだって。お医者さんに言われたよ。でも、自閉症の閉の字には、才能の才が入ってるんだよ。たいがくんの才能、大事に育ててくからね。

審査員からのコメント

審査員賞おめでとうございます。
まず初めに、たいが君のパパに拍手を送りたいと思います。漢字という藝術美術、技術の中から、子どもを生かす術を見つけてくださいました。それこそ才能です。漢字は文字という絵なので、見方、とらえ方で感じ方が違います。三千年以上の歴史を生きぬいてきた生き証人なのです。「閉」の中の「才」は芽、草木の芽。ママとパパが愛と優しさで大事に育てていけば「才能は開花」します。子どもの素材を財産として楽しく、美しく、笑顔で歩んで下さい。誰もが天賦の才を備えています。(ゴルゴ松本)

娘へ母より「実」

関 恵子 さん
(長野県・学校図書館指導員)

生まれたばかりの我が子を見て、お母さんは「美」という字を名前につけるのをためらい、「実」の字に決めました。大きくなってその字を負担に感じたら―と。そして二十八年が過ぎ、実に心の美しい娘に成長してくれました。結婚おめでとう。真実子。

審査員からのコメント

審査員賞おめでとうございます。
「実」に面白い話ですね。生まれた我が子を見てためらい、名前を変えるとは。
「美」から「実」どちらも素敵な漢字です。名前は「命」に魂を入れる行いです。
「命名」!!周りから呼ばれ続け自己紹介に使います。つまり名前も「言霊」なのです。
名は体を表す!!その為には継続は力なりで続けることです。お母さんの「実」行力が未来を確実に実現させ娘さんの真実の姿になりました。実の話、「実」の元の実は「實」です。
貫けば実るようになっているのです。実るほど頭を垂れる稲穂かな。(ゴルゴ松本)

亡き母へ息子より「正」

渡邊 誠二 さん
(福岡県・パート)

祭りの夜、露店でおもちゃを買った。もらったおつりが10円多かった。もうかったねと私。母は、正直な人にしか本当の幸せは来ないのよ、と言い、10円を返しに店へ戻るよう私の背中を押した。貧乏だったけれど、まっとうな生き方を教えてくれた母でした。

審査員からのコメント

審査員賞おめでとうございます。
「正」63歳になる息子さんが今でも思い出す、亡き母との出来事。
いくつになっても母と子の絆が過去と未来を継ぎ続けて今も「愛の形」として生きている事に感動します。
母「正直な人にしか本当の幸せは来ないよ。」その通りだと思います。世界中の人々に伝えたい言葉です。嘘や偽りがない事。素直で正しい事。正直の頭に神宿る。正直は一生の宝。正直者が馬鹿を見ない星になれ!!(ゴルゴ松本)

佳作

  • 阿部 嘉夫 さん
    (茨城県・会社員)
  • 井上 朝香 さん
    (教員)
  • 梶野 かおり さん
    (愛知県・学校図書館司書)
  • 川嶋 真由美 さん
    (滋賀県・教員)
  • 小林 千恵子 さん
    (岐阜県・自営業)
  • 小松崎 有美 さん
    (埼玉県・主婦)
  • 谷本 良裕 さん
    (徳島県)
  • 中村 実千代 さん
    (栃木県)
  • 船浪 理史 さん
    (東京都・会社員)
  • 見澤 禎夫 さん
    (埼玉県・会社員)

※ 受賞者の都道府県、学校名、年齢、職業は応募当時のものです。

※ 基本的には応募作品の原文をそのまま掲載しておりますが、一部修正を加えている箇所がございます。ご了承ください。

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