公益財団法人 日本漢字能力検定協会

日本漢字能力検定

メニュー

団体受検 取組事例(小・中・高 等)

小学校

心身ともにたくましく伸びる子どもを育てるために~学校教育目標達成のための検定活用方法~/小学校/大阪

学校長 高橋年治 先生

近畿 / 大阪

[公立] 大阪市立西天満小学校

学校長 高橋年治 先生

■「心身ともにたくましく伸びる子どもを育てる」 ための取り組み
本校では「心身ともにたくましく伸びる子どもを育てる」を理念とし、「考える子」「やさしい子」「がんばる子」の育成を教育目標としています。
 

≪表現力を育てる ~日記「たくましくのびていこう」~≫
『日記「たくましくのびていこう」』は、子どもたちの表現力を高めることを目的として、昭和40年から57年間に渡って続く伝統的な取り組みです。子どもたちは林間学校や修学旅行でも夏休みでも年間365日、毎日日記を書きます。この取り組みによって書くことへの抵抗感がなくなり、進んで文章を書く子どもたちが育っています。
 

≪未来を切り拓く学力を育む ~学力の基礎となる言語力の育成~≫
学力の基礎となる読解力や記述力を培うためには、言語力の育成が必要不可欠です。そのため週3日 朝の15分間を「読書タイム」としています。読書タイムを通じて「読む力」と「読む習慣」が身についており、4年生で大人向けの小説や文学を自ら進んで読んでいる子どもも見かけます。
 

≪地域を愛し誇りに思う子どもたちを育てる~地域の人々と結びついた教育活動~≫
本校は、明治 5 年(1872 年)に創立されました。
2022年度の創立150 周年を機会に、重点目標として「学校や地域について探求し、説明できる子どもを育てる」を掲げ、自分たちの住んでいる町の歴史や文化等を探求しました。11月に学んだ成果を学習発表会として学年ごとに地域の方々に発表しました。
6年生は学校生活の集大成として、新聞社協力のもと「西天満小新聞」を発行しました。6年生の子どもたちが記者となり、探求した成果を新聞にまとめて地域の方々にお配りしました。6年間の学校生活で身についた子どもたちの「生きた学力」を“新聞という形”であらわすことができました。
 

■教育活動の一環としての漢検
≪「心身ともにたくましく伸びる子どもを育てる」ための漢検への取り組み≫

2013年度からは全校で漢検に取り組んでいます。
漢検は【未来を切り拓く学力・体力の向上】の一環として、「基礎的な漢字力の向上」「表現力の土台となる語彙力の向上」を目的として取り組んでいます。取り組みにあたっては対象を1年生から6年生までの全児童として検定料とドリル代を公費から支出しています。

年度目標は運営に関する計画にて「合格率を95%以上にする」と設定しています。これは、特に優秀な成績を収められた団体へ漢検協会から授与される「優秀団体賞」を目指せる水準です。これまでに学校として8回受賞しており、受賞は児童の目標および学習へのモチベーションにつながっています。
 

≪先生・児童・保護者が一体となった取り組み≫
本校では2学期終了までに学年の漢字を習い終え、3学期は漢字を「読む」「書く」という知識量のみならず漢字の意味を理解し、文章の中で適切に使えるように学習しています。そのため、国語の時間以外に教科のすき間時間などでも学習しています。

受検にあたっては子どもたち一人一人が目標級を設定しており、学校は全員が希望する級を受検できるように運営体制を整備しています。
また検定日に欠席等で受検できなかった子どもたちには問題を解かせて先生が採点し、合格基準に達していれば学校独自の合格証を渡しています。
 

漢検を受検すると合否が明らかになりますが、「合格・不合格によって他の人と比較すること」が目的ではありません。検定合格をめざして努力することで小学校時代から「目標を決めて頑張るという意識と態度」が身につき、小学校以降の学習の仕方にも大きく好影響を与えると考えています。そのため、受検した結果残念ながら合格に届かなかった子どもたちには、学校独自で作成した「漢検がんばり賞」を渡しています。
これらの意図は、学校独自で保護者に向けたプリントを作成して適切に伝わるようにしています。

保護者の方からは「漢検の時期になるとわたしたち親も気合が入る」といったお声や「(ご家庭で)問題を出したり、丸付けをしたりしている」といったお声を伺います。漢検には、先生・児童・保護者が一体となって取り組んでいます。
 

■教育活動の成果
これらの教育活動を通じて子どもたちが身につけた学力は、定量的な学力成果としても表れています。令和4年度「全国学力・学習状況調査」では、国語のすべての領域において全国平均を大きく上回り、特に「書く」 領域では全国平均を30.8ポイント上回りました。
 

■今後に向けて
「努力すること」「勉強で目標をもって取り組むこと」「自分で目標を立てること」は、子どもたちの今後の学習の仕方にも大きく影響を与えるため、早くからこの習慣を身につけることが大切です。本校を卒業した子どもたち一人一人が地域の代表として、心身ともにたくましく育っていくことを願っています。
 


◇参考

「漢検 団体サポートサイト」では、教育活動で漢検を活用するうえでお役立てできる様々なツールのひな型をご用意しています。独自の資料作成のご参考としてはもちろん、資料作成の手間の削減にも役立ちます。また、本資料を編集して児童・保護者の皆さまにご配布いただくことも可能です。

「目的/課題/目標」設定フォーマット

目的、目標など取組内容を整理することができるフォーマットです。
取り組みの目的等を整理し校内で共通認識を持たせる際にご活用いただけます。

保護者向け説明資料

保護者の方へ漢検のメリットを伝える文書のひな形です。
プリント2ページ目下部に貴団体の情報を書き込むこと ができます。

チャレンジ認定証

子どもたちの努力を認める機会として、不合格の児童に対してチャレンジしたことを称えることに活用できる認定証です。


※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。

新規ウィンドウで開く他団体の事例検索はこちら


団体受検 取組事例(小・中・高 等)

  • 団体ご担当者様団体サポートサイト
  • お問い合わせ
  • 標準解答
  • 私の好きな漢字と漢検
  • 漢検受検級の目安チェック
  • 漢検の魅力

ページTOP

  • 公益財団法人 日本漢字能力検定協会
  • 日本漢字能力検定協会について
  • 協会からのお知らせ
  • サイトマップ
  • 日本漢字能力検定
  • BJTビジネス日本語能力テスト
  • 文章読解・作成能力検定
  • 漢字ミュージアム
  • 漢字を調べるなら漢字ペディア
  • 漢字カフェ

Copyright© 公益財団法人 日本漢字能力検定協会 All rights Reserved.
「漢検」は登録商標です。