公益財団法人 日本漢字能力検定協会

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漢字・日本語教育研究助成制度

漢字・日本語(国語)教育の質的向上に資する研究活動を支援します。

2023年度 助成対象者

所属機関研究(代表)者研究題目
周南公立大学 立部 文崇 日本語教師の専門性—学習者の言語能力をどのように判別しているのか―
(研究助成期間:2023年4月~2025年3月)
名古屋大学 徳弘 康代 字源から語彙を拡げる学習方法の研究と学習資料の開発
(研究助成期間:2023年4月~2025年3月)
東洋大学 二子石 優 専門学校における日本語教育の実態調査および新たな教育プログラムの提案
(研究助成期間:2023年4月~2025年3月)
東洋大学 松崎 良美 「学びの危機」時代の漢字学習—障害のある子どもたちの〈新しい合理的な学び〉から―
(研究助成期間:2023年4月~2024年3月)

※所属は2023年3月時点のものです。

講 評

 本年度の応募件数は8件、採択は4件であった。本年度は熱意を強く感じる応募がいくつかあった。ただ、熱意の強さと採択とは、残念ながら直接関係しない。それでも、そういう応募があることは嬉しく思う。
 本年度も、研究の実質的な方法よりも、研究の意義を力説する申請が多かった。研究の新しさや申請者の信念、あるいは、既存の研究に対する批判などを通じて、自分の研究の意義を述べるものが少なくなかった。そのことを全く否定するつもりはないが、それより重視してほしいことがある。
 毎回のように述べているが、申請にあたっては、研究目的を明確にすることと研究方法を具体的に述べることを重視してほしい。「その研究でどういうことを明らかにするのか」を明示した上で、そのために、「どういう方法で研究するのか」を述べてほしい。審査は、目的と方法が合理的に関連しているかどうかを判断することになる。したがって、目的が漠然としていたり、方法が具体的でなかったりすると、適切な判断ができない。公平な審査のためには、判断できない申請を認めるわけにはいかないのである。
 そもそも、この研究助成は科学研究費などに比べると助成金は少額である。それは、研究のスケールは小さくても、だれかのために役立つ研究をする人たちに目配りしたいという思いからである。研究の大きさを力説してもらう必要はない。小さく見えるテーマであっても、それが大きな波紋を引き起こすこともある。そういう研究申請を待ち望んでいる。

公益財団法人日本漢字能力検定協会 現代語研究室 室長
佐竹 秀雄

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