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義務教育に求められることを見据えて「意欲」と「基礎学力」を全ての子供たちに/教育委員会/東京

港区教育長 髙橋 良祐 氏

関東 / 東京

[教育委員会] 港区教育委員会

港区教育長 髙橋 良祐 氏

東京23区の中心部に位置する港区。児童・生徒数や学校数などの規模こそ大きくはありませんが、ビジネス・ファッション・流行・最新情報の世界的発信基地として有名です。このような特徴を持つ港区が行っている義務教育改革について、港区教育長の髙橋良祐氏にお話を伺いました。

港区が考える義務教育のあり方

 義務教育で何よりも大切なのは、子供たちの「意欲」を育むことです。「基礎学力」の向上のためには「学ぶ意欲」、「生きる力」の育成のためには「生きる意欲」が必要です。「意欲」こそが、何かを成し遂げる際の源泉となるのです。また、「基礎学力」と「生きる力」は両輪で育むべきものと考えています。「社会で自立的に生きる」ためには、読み・書き・計算などの基礎基本はもちろん、読書に親しむ習慣や、国際社会に対応できる英語力など、あらゆる「基礎学力」が必要だからです。
 「意欲」と「基礎学力」を身につけさせることが、子供たちに未来の選択肢を与えることになります。そして、義務教育である以上、全ての子供たちがこれを享受できなくてはいけません。家庭の状況等に関らず、全ての子供たちに学習機会の平等を保障する必要があります。それこそが、「義務教育の役割」だと考えています。

主な改革の事例

1.学校図書館の環境整備
 以前の学校図書館は、常に鍵がかかって暗く、蔵書も古いものばかりで、子供たちがあまり近寄らない場所でした。そこで、最新の年鑑や百科事典を買い揃え、リーディングアドバイザリースタッフを配置することで、子供たちの読書に対する「意欲」を喚起しました。また、机や書架も買い換え、バーコードシステムを導入するなど、子供たちにとって読みやすく、借りやすい環境も整えました。今では図書館は、子供たちの「憩いの場」となっています。

2.小学校からの英語教育
 小学校からの英語教育にも注力しています。外国語指導助手(NT)を採用し、小学1年生から週2コマの授業を行っています。実生活の中で日常的に本物の英語に触れることができる日本人は、ごく僅かでしょう。港区の子供たちには、等しくその機会を提供しています。

3.検定料の公費負担
 必須の「基礎学力」である日本語の読み書き・計算・英語に関しては、検定合格を目指すことで「学ぶ意欲」を喚起させたいと思っています。全員が受検機会を享受できるよう検定料を予算化し、年に1回「漢検」「数検」「英検」のいずれかを公費負担で受検できるようにしています。特に「漢検」に関しては、80%以上の子供たちが受検しており、合格率も上がってきています。今後は、目標級(小学生5級、中学生3級)への到達率を向上させていきたいと思います。そして、それらの成果をホームページ等で公開していく予定です。

 これらの成果を受けて「さらに学びたい」「他の検定にもチャレンジしたい」という要望があがってくれば、子供の成長を望む声として受け止め、こたえていきたいと考えています。

※2007年11月20日取材


※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。

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