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小学校

学校と家庭、地域との連携・協働事業の一環として「親子で漢検」を実施

校長 四ヶ所 清隆 先生

九州・沖縄 / 福岡

[公立] 久留米市立高良内小学校

校長 四ヶ所 清隆 先生

地域とともにある学校の実現

 AIの発達やグローバル化の進展など先行き不透明な社会の到来を見据え、学校は、単に知識を伝達する場ではなく、人と人との関わり合いの中で、人間としての強みを伸ばしながら、人生や社会を見据えて学び合う場となることが求められています。こうした「予測困難な時代」の到来に対しては、社会総がかりの対応が必要であり、学校と家庭と地域が教育の目標を共有し、連携かつ協働して、学びの主体としての子どもを育成していくことが不可欠です。もはや学校だけが子どもの教育を担う時代ではなくなったのです。
 本校の教育目標は「自ら学び、心豊かにたくましく生きる子どもの育成」であり、「最幸(さいこう)の教育」を経営理念に掲げています。すなわち、「子どもの幸せ」を目指して、学校と家庭、地域が協働し、子どもを育てていきたいと考えています。「幸せになってほしい。そのための力を身に付けてほしい。」子どもに対する学校、家庭、地域の願いは大きな方向で一致しています。そこで、この願いを実現するツール、仕掛け、小さな一歩として「親子で漢検」に取り組んでいます。

「親子で漢検」に着目した3つの理由

 第一の理由は、漢字は、保護者や地域の方が、いつでもどこでも教えることができるだけでなく、一緒に書いたり読んだりするなど、様々なコミュニケーションの機会となるからです。また、親子が同じ目的をもって漢字学習に取り組むことで、家庭や地域の中に楽しい学びの文化を創造できます。「親子で漢検」には学校と家庭・地域との連携の促進効果があると考えました。
 第二の理由は、AI時代にこそ、読解力が重要だと考えるからです。読解力のためには、漢字力や語彙力が不可欠で、漢字を学ぶことで、漢字の読み・書きだけでなく、会話や作文に必要な力も習得し、子どもたちの学力向上にも役立つと考えました。このことは社会も求めている力であり、全ての保護者や地域の方々にとっても生涯学習は必要であり、漢字を学ぶことは不可欠であると考えました。
 第三の理由は、漢検に向けてこつこつと努力し、繰り返し練習することの大切さや集中力を身に付け、努力の証としての「合格証」を手にすることで達成感や自己効力感を味わうことができることです。また、漢検は社会に出てからも役立つ一生の資格であり、小学生のうちからそのような資格を取得できることは、日々の学習に対する意欲の向上につながります。さらに、親子で「合格証」を手にすることで、一緒に成長を喜んだり、新たな共通目標を設定したりと、良好な関係が築かれていくきっかけになると考えました。

検定導入から実施までの流れ

 本校には、久留米市教育委員会からの指定を受け、地域学校協議会が設置されています。地域学校協議会では、学校と家庭、地域との連携・協働によって、地域に信頼される学校づくりや、学校支援活動の充実、家庭と地域の教育力の向上などについて審議したり提言したりします。この「親子で漢字検定」の事業は、この地域学校協議会からの提言で始まったものであり、約100名の参加者のもと、10月と1月の年2回実施しています。
 役割分担としては、検定当日の会場運営は地域学校協議会のメンバーが中心になって行いますが、検定前の受検希望者の募集や検定後の結果返却などは教員が行っています。
 まず、地域学校協議会会長と父母教師会会長と校長の連名で作成した保護者宛ての「受検案内」をクラス担任から児童全員に配布します。「できれば親子や家族で、または、子どもだけ、保護者だけでも結構です。」とご案内を入れ、親子受検を推奨しています。申し込みの受付は教頭が行います。
 次に、当日の試験監督は、基本的には地域学校協議会のメンバーが行います。もちろん教員もお手伝いをしますが、それ以外にもボランティアでお手伝いいただける保護者の方もいらっしゃいます。
 そして、検定結果は、クラス担任から子どもたち一人一人に声を掛けながら手渡しをしています。

「親子で漢検」の効果と今後の展望

 合格した子どもたちからは、「やってよかった。合格できて嬉しかった。」「漢字が好きになった。」「次の級に挑戦したい。」などと喜びの声を多く聞き、また不合格だった子どもからも「あと4点だったので、次も受けて合格したい。」「今度は合格したい」といった、前向きな言葉を聞くことができました。保護者からは、「同じ目標をもって楽しく取り組むことができた」「嬉しそうに合格証を見せてくれた。また一つ成長できたと思う。」「我が子と一緒に勉強する日が来るなんて夢にも思っていなかった。親子で見事合格できて嬉しい。」等の声をいただきました。
 「漢検合格」という共通目的をもつことが、子どもたちの勉強を始めるきっかけになっていると感じています。合格に向けて親子で学び合い、励まし合うことが良い刺激を生み出し、学習意欲の向上が図られています。
 今後もこの事業を継続し、さらに地域の方も受検できるようにして、校区全体に楽しい学びの文化を創造していきたいと考えています。


※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。

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