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小学校

市内4校で漢検を開始 取り組みを継続させるためにはシンプルな仕組みづくりが大切

学校長 岩岬 正浩 先生

関東 / 埼玉

[公立] 新座市立片山小学校

学校長 岩岬 正浩 先生

新座市教育委員会の事業で『漢字チャンピオン』を設置

 漢検との最初の出会いは、平成14年、新座市教育委員会におり、「新座っ子ぱわーあっぷくらぶ」という事業の担当になった時です。本事業は、子どもたちの休日の学習・体験活動の場として、様々な「くらぶ」を各小学校等に開設し、子どもたちの安心・安全な居場所づくりをするものです。「くらぶ」は月2回、土曜日の午前中に行われます。学習分野の一つとして『漢字チャンピオン』を設置し、漢字クイズや遊び、練習タイムなどを行い、学校で習った漢字の定着を図ることを目指しました。活動を行う中で、「せっかくやるのならば、目標を持って取り組んではどうか」という話になり、漢検を行うことにしたのです。「新座市教育委員会」として漢検の準会場登録を行い、市役所の大会議室で市内複数の『漢字チャンピオン』の子どもたちが受検できる体制をとりました。意欲的に漢字学習に取り組む子どもたちの様子を間近で見守ってきた経験が、その後の小学校校長就任後の漢検を導入する力となりました。

市内の校長に就任後、学力向上施策の一つとして漢検を開始

 平成21年、市内小学校の校長に就任しました。当時その学校では、生徒指導に教員の多大な時間を費やしている状況でした。生徒指導ももちろん大事ですが、"授業が分かる""授業が楽しい"という学校の根本的な楽しさを子どもたちが実感できている状態を実現したいと思い、"基礎学力向上"を第一方針として掲げました。
 学力の基本は読解力です。教科書に書いてあることが理解できなければ、授業は楽しくありません。そして読解力をつけるうえで、漢字・語彙力は重要な要素です。漢検は、読み書きだけではなく部首や対義語など多岐に渡って出題されるため、総合的な漢字能力が身につきます。検定に向けた学習が、漢字・語彙力を培い、ひいては読解力をつけることに繋がっていくのではないかと考え、漢検を開始することにしました。
 受検した子どもたちには、基礎的な力が確実に身についていく様子が見てとれましたし、中には、回を重ねるにしたがって少しずつ力が伸びていく子もいました。明確な目標設定は子どもたちの意欲に好影響を与えることを実感しました。また、合格して賞状を受け取った子どもたちは、とても輝いています。「学校で実施できてよかった」と心から思う瞬間です。受検者全員が合格するわけではないのですが、結果資料を配付する前には、検定に向けて努力したことを称え、合格への過程の大切さを伝えるようにしています。子ども自身が漢検を受けることの意味を理解するからこそ、次も頑張れるのです。

組織的に実施できる体制を整え、市内4校で漢検を開始

 その後に異動した学校でも漢検を開始し、現在の学校で4校目になります。新しい取り組みをスムーズに開始して継続していくには、"組織的に実施できる体制を整えること"がなにより大切です。管理職の熱意だけでは続きませんし、教員に過度な負担は掛けられません。目的を明確に掲げ、組織的に役割を分担したシンプルな仕組みがあるからこそ、継続できるのです。
 そのような考えのもと、いずれの学校でも、次のような方法で実施しました。初年度は、管理職が中心になって実施し、準会場の基盤を作ります。2年目からは学力向上推進委員会の取り組みの一つとして位置付け、年度初めに全校児童に配布する学校の年間計画にも掲載します。毎年第3回検定に実施するので、11月頃にお便りを配布し、12月上旬にクラス担任が申込用紙と検定料を回収します。その後教頭が一括で取り纏め、協会に申し込みます。
 現在の学校では漢検を開始して2年目を迎えますが、おかげさまで先生方が"基礎学力向上に向けた取り組み"という主旨を理解し、協力してくれる体制が整っています。

シンプルな仕組みが取り組みを継続する鍵に

 本校は"子どもに力をつける学校"をテーマに掲げ、漢検以外にも、「期末テスト」や「朝マラソン500周」など特色ある取り組みを行っています。いずれも、先生や子どもたちにただ取り組ませるだけでなく、効果がきちんと生まれるように仕組みを整えたうえで実施しています。たとえば「期末テスト」は90点未満の子どもは再受験させ、それでも不合格の場合は補習授業を行います。"子どもたち全員に学習内容を定着させる"という「期末テスト」本来の目的が達成できる仕組みを作っています。学校経営を担う校長として、シンプルな仕組みをいかに整えるかが、取り組みの成果と継続性に関わってくる点であると感じています。

今後の展望

 保護者からは「友だちと一緒だと受けやすいようだ」「毎年やってください」と好評です。実施・運営にも協力的で、検定日当日の受け付け・片付けなどに毎回15名ほどの保護者が参加してくれます。
 漢検を開始した初年度は、学力上位から中位にあたる子どもたちが受ける傾向でしたが、下位層にも少しずつ裾野が広がってきています。目標を達成する楽しさ・喜びを味わう子どもたちの輝きを見守っていきたいと思っています。


※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。

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