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団体受検 取組事例(小・中・高 等)

小学校

受検後の自信にあふれた笑顔を見るにつけ漢検が子どもたちの成長の一助となっていることを強く実感します

わくわく浮間ひろば実行委員長 稲船 千里 様

関東 / 東京

[公立] 北区立浮間小学校

わくわく浮間ひろば実行委員長 稲船 千里 様

わくわく浮間ひろばの活動

 「わくわく浮間ひろば」は、子どもたちの放課後の居場所づくりを目的とした支援活動で、もともとは15年前に「地域寺子屋事業」として立ち上がりました。2013年より現在の名称に変わり、区の「放課後子ども総合プラン推進事業」の一環として活動を続けています。児童の参加率は非常に高く、今年度(2017年度)は全校児童の約7割が、1年生だけでみると9割以上がこの「わくわく浮間ひろば」に登録しています。登録児童の増加にともなって開催日も少しずつ増え、当初は週に1回だけの開催でしたが、現在では週に6日、学校の長期休暇中も平日は終日開催しています。主な活動としては、子どもたちの放課後の宿題や自習、自由遊びを見守るほか、クッキングや話し方講座などの体験プログラムを不定期に開催したり、ダンス・卓球といったクラブ活動を実施したりしています。運営にあたっては、区の職員さんや児童館の職員さんの応援をいただきながら、私を含めた20名の地域スタッフがシフト制で担当する形を取っています。

漢検を導入したきっかけ

 漢字検定の団体受検(以下、漢検)は2014年度から実施しています。前任の校長先生から「漢検をやってみたい」というお話を持ちかけられたのがきっかけでした。国語の教育に力を注いでらっしゃり、図書ボランティアの方を招いての読み聞かせなども積極的に実践されていました。漢検の導入によって、子どもたちがもっと深く漢字に興味を持つ動機づけになるのではないか、というのが先生のお考えでした。さらに家族団らんの時間に保護者の方が子どもに漢字クイズを出題するなど、漢字を通じて家族間のコミュニケーションの促進につながれば、という思いもあったようです。ただ学校が主体となって実施するには、時間の制約など、いろいろと難しい面があり、「わくわく浮間ひろば」の活動の一環として実施したいとご提案いただきました。
 一方、私たちも以前から"学力の底上げ"を活動の課題として考えていたため、遊ぶ前に宿題を終えさせる「学習タイム」を設けるなど、子どもたちに学習習慣を身につけさせる試みを行っていました。ただ、指導するのはプロの先生方ではなく、地域のボランティアの方々です。どのように「学力向上」を進めていけばよいのか、難しさも感じていました。漢検なら合格というゴールがはっきりしていて学習計画が立てやすく、到達度の把握も比較的容易です。ボランティアである私たちでも取り組みやすいのではないかと考え、導入を決めました。
 実際に始めてみると、漢字の学習は自学自習しやすく、学習面のサポートも「わくわく浮間ひろば」で充分に行えることがわかりました。具体的には、プリントを渡したり、プレテストを実施するほか、問題集を自由に貸し出せるようにしたりして自主的な学習を支援しています。

漢検の運営について

 漢検の具体的な実施方法ですが、受検案内(児童用パンフレット)は学校を通じて全家庭に配布していただき、保護者の方や兄弟の参加も積極的に呼びかけています。申し込みは「わくわく浮間ひろば」の時間内に行い、申込用紙と検定料と引き換えに、その場で領収書を手渡すようにしています。自分で申込用紙を持ってきて、期間内に申し込むというのは、特に低学年の児童にとっては緊張することだと思います。でも、提出物をなくさず、期限を守って提出するというのも大切な経験です。漢検を導入した当初は、受付期間後の申し込みも「間に合うからいいよ」と受理していましたが、「締切を守る」というルールを学ばせることも漢検を実施する意義のひとつではないかと考え、受付期間を過ぎた申し込みは、断るようにしています。
 検定本番の準備や運営も私たちは実行委員のメンバーが中心となって行い、検定当日は1部屋当たり3、4名で試験監督と机間巡視を担っています。毎回メンバーで話し合いながら改善を重ねてきていることもあり、スムーズに運営できていると思います。あえて苦労した点を挙げるとすれば、会場設営でしょうか。漢字で書かれた教室内の掲示物を隠すのが大変で、暗幕を貼ってみたり、テーブルクロスを用いるなど、検定のたびに試行錯誤を繰り返した結果、現在は軽くて使い勝手の良い黒いビニール袋で隠す方法に落ち着いています。そんなふうに漢検は、私たち運営メンバーが知恵を出し合い、結束を固める格好の機会にもなっていると実感しています。

受検後の子どもたちの反応

 やはり通い慣れた学校で受検するというのは、保護者の方にとって安心ですし、子どもたちにとってもリラックスしてふだんどおりの力を発揮できる大きな要因になっているように思います。だからでしょうか、検定が終わった後は、どの子どもも充実感にあふれた表情をしていて、「どうだった?」と尋ねると、笑顔でVサインを返してくれる子もいます。ニコニコと笑顔がはじけている子どもたちの表情を見るのは毎回大きな楽しみです。
 また、実際に毎回たくさんの子が合格証書を手にします。合格証書が子どもたちにとって大きな励みになっていると思います。また、兄弟や親子で受検して合格すると「家族合格表彰状」が授与されます。家族合格をした児童には、全校朝会で校長先生から表彰状が渡され、全校児童から大きな拍手が送られます。漢検を導入してよかったと思う瞬間でもあります。

今後の展望

 いまのところ学校との連携もうまくいっていますし、準備や運営のスタイルも確立できていますので、このままのペースで漢検を続けていきたいと考えています。漢検導入を機に、学校でも漢字ドリルやプリントなどの学習に力を入れていただいており、漢字学習が学校全体の取り組みとして根付きつつあるように感じています。今後は学校とさらに連携を深め、受検の呼びかけや学力向上のための方策など、さまざまな面で協力し工夫しながら、漢検導入の成果をもっと高めていければと思います。
 「わくわく浮間ひろば」を運営する立場として、つねづね考えているのは、ここが子どもたちにとって放課後の心休まる居場所であってほしいということです。そして親でも先生でもない大人と接することで、学校や家庭では学べないようなことをたくさん吸収し、成長してほしいと願っています。それには、漢検導入による効果も少なくありません。受検後の子どもたちのあの自信満々の笑顔を見るにつけ、漢検が子どもたちの成長を促す一助となっていることを強く感じます。今後もさまざまなアイデアや試みを取り入れながら、子どもたちの成長をしっかり見守っていきたいと考えています。


※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。

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