公益財団法人 日本漢字能力検定協会

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団体受検 取組事例(小・中・高 等)

小学校

思考・表現・判断の土台となる言語能力を育むために/小学校/東京

校長 三石 美鶴 先生

関東 / 東京

[公立] 文京区立関口台町小学校

校長 三石 美鶴 先生

漢字検定導入のきっかけ

写真:漢検受検風景
写真:漢検受検風景
 本校では平成18年度に、放課後の補習教室「漢字チャレンジ教室」で漢字検定を導入しました。学習に苦手意識をもつ児童が多く参加していたこの教室では、児童が目標を持つことで楽しんで学習を進められるよう、学習の成果を測ることを目的に漢字検定の受検を推奨しました。団体受検の体制を整え、補習教室に通っていない児童にも呼びかけ、受検を希望する児童が学校で受検できるようにしました。以来、毎年100人程の児童が漢字検定に挑戦しています(写真参照)。
 平成20年度には、文京区の「文の京」学ぶ力レベルアップ推進校に指定されました。この取り組みの1つとして、放課後に週2回、1・2年生の児童を対象に、算数および漢字の補習教室「放課後学習教室」を実施ししています。担任の先生の他、近隣にお住まいの教員免許状保持者や教職を目指す近隣の大学生が学習支援員となり、児童の基礎・基本の学力の確実な定着を図っています。

漢字検定に向けた指導方法

参照:漢字検定実施のお知らせプリント
pdf参照:漢字検定実施のお知らせプリント
  「放課後学習教室」では、3学期に受検する漢字検定合格を目標に、ドリルなどを活用した個別学習に取り組んでいます。特に学齢初期の小学生にとっては、成功体験を積み重ねることが学習意欲の向上につながります。無理のない級から受検し、「やればできる」という自信を付けさせることが大切であると考え、個人のレベルに合わせた級を目標にするよう児童や保護者にアドバイスしています。また「放課後学習教室」に通っていない児童にも、教科書中心の学習に加え自学自習を促進する環境を整えるために、各教室に漢字ドリルと過去問題集を2セットずつ設置しています。
 平成22年度は9月に開催された保護者会やお知らせプリント(プリント参照)を配布して漢字検定の実施をお知らせしました。本校を会場として漢字検定を受検できることは児童や保護者に浸透しているようで、「漢字検定合格を励みに勉強するよう、子どもに積極的に声をかけます。」と話される保護者もいます。また、中学受験を希望する児童も多く、入試に間に合うよう、各家庭で計画的に漢字検定資格取得に取り組む姿もよく見かけられます。

 

検定試験当日の様子

 本番の検定試験は土曜日の休日を利用して実施しており、教職員とボランティアの学習支援員で運営しています。低学年の教室には1教室2名以上の監督を付けるなど児童が安心して試験に臨めるよう工夫しています。
 前回の検定試験では、集合時間よりも早く学校に来て、緊張した面持ちで試験開始を待って着席している子もいました。毎年の傾向として、本校では2年生の受検が多くみられます。1年生の時に受検をしなかった児童が、友達が合格している姿を励みに2年生で挑戦しようとすることもあるようです。この取り組みを通して、友達同士が刺激し合い、学び合いの環境が生まれるよいきっかけにもなっていると感じます。また最近では、自分の好きなタレントが「漢字検定○級を持っているんだって。」といったように、漢字検定が子どもたちの話題にのぼっているのをよく耳にします。大人が想像する以上に、児童の漢字検定への興味が高いことに驚かされます。

言語活動・漢字の大切さ

 本校では、子どもたち一人ひとりに思考力・表現力・判断力を育てる、新学習指導要領の目指す算数科の授業研究に取り組んでいます。その研究過程の中でも、言葉を活用する力が思考・表現・判断する力に大きく影響することを実感しました。算数の式や図、言葉による表現も、ノートに書いて視覚でとらえることで、思考を整理することができ、表現が洗練されていきます。
 また書く際にも、ひらがなばかりでなく漢字を用いることが重要です。漢字はそれ自体が意味を含むため、思考の矛盾点や曖昧さが明確になります。今後ますます発展するIT社会において、きちんと「書く」ことの大切さをしっかりと教えていきたいと思います。


学校紹介

校長:三石 美鶴 児童数:387名

校舎外観

 本校は今年85周年を迎えます。本校の区域は緑が多く、椿山荘、芭蕉庵をはじめ文化財や名所が数多く存在します。
 本校では、集団の秩序やきまりを重視し、子どもが将来夢を実現するために、土台となる学習面や生活面の基礎的・基本的内容をきちんと身に付けさせることを目指しています。また、文京区教育研究協力校(21・22年度)として、算数科を通して基礎知識・技能をしっかり定着させ、それらを活用して思考力・判断力、表現力を育成することを目指します。


※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。

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