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小学校

漢検のコンテンツで児童の自主性と学習意欲を育む/小学校/北海道

教務主任 伊香 秀見 先生

北海道

[公立] 釧路市立共栄小学校

教務主任 伊香 秀見 先生

■人間性豊かな児童を育てるために
<特色のある教育活動>

本校は釧路市の中心部に位置し、歴史が古く地域とのつながりが深いという特色があります。そのため、地域の方が学校教育に積極的に参加してくださります。このような特色を活かして「本物に触れる」というキーワードのもと、地域の企業やボランティアによる出前授業等体験的な学習活動に力を入れています。

<教育目標>
本校では「人間性豊かな児童を育てる」ことを教育目標としています。具体的には、深く考え進んで学ぶ子・明るく豊かな心の子・ねばり強く最後までやり抜く子・進んで運動し体をきたえる子の育成を目指しています。この教育目標を達成するために、【知】(進んで学ぶ子)・【意】(がんばる子)・【地】(地域を愛する子)・【体】(きたえる子)・【情】(明るい子)、の五本柱を学校のグランドデザインに置き、この五本柱に基づいて十項目の取り組みを定め、実行しています。
 

■基礎学力向上と自主性の維持に向けた漢検実施
<位置づけと背景>

児童の基礎学力・漢字語彙力向上に寄与する活動として漢字検定に取り組んでいます。合格に向けて「学習計画を立て」、「学習習慣を身につける」練習にもなるため、本校の目指す「ねばり強く最後までやり抜く子」の育成につながります。
2019年度までは中学校と合同で検定を行っていましたが、コロナ禍により合同実施を見合わせることになりました。そこで2020年度からは児童の受検機会を維持するため、小学校を会場とした団体受検を継続することを職員会議で提案しました。その中で漢字検定が児童の基礎学力・漢字語彙力向上に有効であると全教員から理解を得られたため、学校経営計画に漢検を取り入れるようにしました。こうした背景から教員の協力も得やすく、検定日当日には漢検を主導する教務部以外の教員も試験監督など検定実施に携わってくださります。

<児童の目標設定・学習意欲の維持>
受検級は児童の希望を尊重しながら、頑張れば合格できる級への挑戦を促しています。そして、合格すれば次の級に挑戦させます。このようにスモールステップで成功体験を積み重ねることが、学習意欲を維持する原動力になります。
積極的に漢字学習を行っている児童からは、学年に相当する級よりも上位の級にチャレンジしたいという声が上がることがあります。その場合は、上位級のチャレンジテストや過去問題を児童に解かせ、頑張れば合格できそうかどうか教員と個別に相談したうえで目標を設定しています。

<一人ひとりに寄り添う指導で学習意欲を継続>
受検希望者には検定日の1か月ほど前からチャレンジ問題や過去問題に繰り返し取り組ませ、教務部で採点とフィードバックを行います。検定に対する意欲や自主性を維持するために、学習教材を提供する頻度を児童一人ひとりの希望に応じて決めています。このように、児童の自主性を伸ばしながら合格ができるようにサポートをしています。
 

■児童の励みにつながるチャレンジ認定証※
チャレンジ認定証は、不合格だった場合でも「次回に向けて頑張ろう」という児童の励みにつながると感じたため、学習意欲を育むコンテンツとして活用しました。
検定実施後は、合格証書やチャレンジ認定証を手にした児童の姿を見て、漢検を受検しなかった児童が「自分もやってみようかな」と前向きな影響を受けることがあります。その影響もあり、本校の受検者は年々少しずつ増加しています。

※チャレンジ認定証
児童の努力を認める機会として、不合格の児童に対してチャレンジしたことを称える認定証です。がんばったことを認められる機会をつくることで、次の挑戦につなげていく力を養い、これからの学習意欲を高めます。

■今後の展望
漢検協会はインターネット上に過去問題や教材など様々なコンテンツを用意しています。「漢検 団体サポートサイト」にも資料が多くあるので、本校の取り組みや児童にあったものを選び、活用していきたいと思います。
今後も、本校にとって有効なコンテンツを取り入れていきながら、教育目標達成のためのツールとして漢検実施を継続していきたいと考えています。
 

コラム:児童の声により立ち上がった「漢検クラブ」!!
昨年度は児童からの要望があり、「漢検クラブ」というクラブ活動を行いました。漢検ホームページの過去問題を解く検定対策や、北海道をはじめとする全国の難読地名を読んで漢字の面白さや奥深さに触れる活動を年7回実施しました。漢検を受検していなかった児童が、漢検クラブの活動を通して興味を持ち、受検に挑戦する姿も見られました。
このように、漢検に関わる活動を通して、児童が主体的に漢字学習に励むようになったと実感しています。


※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。

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