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「確かな学力」と「一生モノの資格」を1人でも多くの生徒に/中学校/愛知

校長 高橋 鏡二 先生 | 国語科 牧野 佳恵 先生

中部 / 愛知

[公立] 岡崎市立竜南中学校

校長 高橋 鏡二 先生 | 国語科 牧野 佳恵 先生

写真1:文化祭の様子
写真1:文化祭の様子
 学内での漢検実施を始めてから7年になります。「高校入試において調査書に書くことができる資格を1人でも多くの生徒に取らせたい」というのが、導入を決めた理由の1つです。漢検3級(学習指導要領の中学校修了程度)は、高校入試において英検・数検などと並んで評価をされています。また、各級の設定が学年ごとの配当漢字となっており学習すべき範囲が分かりやすく、努力が成果につながりやすいこともあり、生徒に人気があり、受検者数は他の検定の倍以上となっています。漢検の導入によって「確かな学力」の土台としての日本語力(漢字力)を身に付けさせる一助としたい、という思いがあったことは言うまでもありません。

 最近では、就職時の入社条件の1つに漢検2級(常用漢字全ての活用力を問うレベル)を必須化したり、入社後の取得を義務付けたりする企業も増えてきているようです。生徒たちには、そういった社会事情を話しながら、「漢検は一生モノの資格。中学で3級を取り、社会に出る前に2級まで取ったほうがよい」と助言しています。こういった意識付けがある程度浸透した結果、中学3年生の早い時期に3級以上に挑戦する生徒が増え、合格する生徒も年々増えてきました。昨年度の中学3年生の3級合格率は7割以上となり、2級は少人数でしたが全員合格しました。

写真2:体育大会の様子
写真2:体育大会の様子
 「確かな学力」の土台となる漢字力を育んでいくために近道はありません。細やかな指導を地道に積み重ね、生徒の自学を誘うしかないと考えています。必修授業における指導としては、国語の授業では毎時間の初めに小テスト(10問)を実施しています。漢検の級にも対応している副教材を使用し、事前に範囲を示しておきますので、生徒たちは一生懸命に準備をしてきます。また、選択授業の講座に「漢字学習・漢検対策講座」の設定もしていましたが、約20コースの講座の中で、1位2位を争うほどの人気を誇っていました。(今後は別の形態を考案中です。)生徒が自習するための教材は、「協会や主な出版社が出している本が書店で平積みになっているから、その中から使いやすそうなものを選んだら、とにかくその1冊をやりきりなさい」と助言しています。「とにかく1冊」ということで、「それだけは何とかやりきろう、やりきれるはず」という学習の動機が生まれているように感じています。

 漢検の受検そのものへの動機付けや盛り上げも、工夫しながら行っています。年3回校内で実施している検定の告知として、協会から送られてくる受検案内とともに学校独自の案内プリントを全生徒に配布しています。また協会から送られてくるポスターを校内の随所に貼り出し、お昼の校内放送で紹介したり、各教室で担任から説明や案内も行ったりしています。今後は協会から定期的に発刊されている機関誌『漢検ジャーナル』も配布し、漢字学習や漢検受検への動機付けをさらに進めていきたいと考えています。

写真3:学校の様子
写真3:学校の様子
 漢検を数年間実施してきて、次のような嬉しい実例も出てきています。入学当初に学力がやや遅れ気味で自信を失いかけていたある生徒は、漢検への挑戦と合格という体験を通して自分に自信を持ち、学習意欲が喚起された結果、全ての教科の成績が向上しました。「確かな学力の土台を手に入れる」ことと「やればできるという自信を持つ」ことの2つがこの生徒を変えていったのだと思います。「確かな学力」と「一生モノの資格」を1人でも多くの生徒に身に付けさせていくために、さらに漢検への挑戦者・合格者を増やしていきたいと考えています。


※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。

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