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高校

子どもたちが主体的に学ぶ機会の提供と 地域との連携強化のきっかけとして漢検を導入。

校長 若菜  秀彦 様国語科・漢検担当 金子 光裕 様地域支援ネットワーク部 部長 久保 善啓 様

関東 / 千葉

[公立] 千葉県立浦安高等学校

校長 若菜 秀彦 様

国語科・漢検担当 金子 光裕 様

地域支援ネットワーク部 部長 久保 善啓 様

本校の教育方針

若菜 本校は「明朗 友愛 努力」を校訓とし、県内屈指の広い校地と充実した施設環境のもと、現在は30学級規模の生徒が学んでいます。2004年度に千葉県教育委員会より「自己啓発指導重点校」の指定を受けたことを機に、厳格な生徒指導の徹底をはじめとした、さまざまな学校改革を推進。規範意識と思いやりの心を育てる人間教育に注力してきました。また2005年度からは「生徒たちの学ぶ意欲を支援するシステム」を開発するため、県の先進的な学校づくりである「パイロット・ハイスクール推進事業」に取り組んできました。こうした取り組みが身を結び、現在では創立当初のような明るく活気ある学校づくりが実現できつつあります。

そして本校が次なる課題として重視しているのが「学力向上」です。単に教わるという段階にとどまらず、そこからさらに一歩進んだ「主体的な学び」の姿勢を全生徒に浸透させるべく、全校挙げて模索を続けているところです。おりしも2015年には千葉県教育委員会より「コミュニティ・スクール」の指定を受けました。これを新たなスタートへの契機と捉え、地域の教育資源を最大限に生かしながら、「主体的な学び」を推進していきたいと考えています。


本校が重視する教育活動と地域との連携関係

若菜 コミュニティ・スクールとして、地域と密に連携しながら取り組んでいきたい活動が3つあります。第一はやはり基礎学力の向上です。これは社会人の基盤となるものですし、コミュニティ・スクールの運営協議会においても本校の最重要課題であると指摘されています。授業の補助や補習のお手伝いなど、地域の方々の協力も仰ぎながら、学力向上に注力してゆきたいと考えています。第二は、そうした基礎学力の習得を前提とした「主体的な学び」の浸透・定着です。2020年度から従来のセンター試験に代わって「大学入学共通テスト」が実施されます。そうした変化に対応する意図もあって、来年度より県内の大学や専門機関との連携による「探訪ゼミ」を開講します。10の講座の中から、生徒がそれぞれ受けたいものをひとつ選んで年間10時間程度のゼミを受講するといった枠組みを考えており、ひとり一人の生徒が自らの関心や知的好奇心を満たす専門的なテーマを見つけて深く探究することで「自主的な学び」につながるものと期待しています。

そして第三は、生徒たちの地域ボランティアへの参加促進です。本校のOBを含めた地域の方々のご支援のもと、これまでも約3割の生徒がさまざまなボランティア活動に関わっています。今後もさらに多くの生徒が地域ボランティアに携わるよう呼び掛け、社会貢献を通じた喜びや自信を獲得するとともに、自己肯定感の熟成につなげてほしいと考えています。


漢検実施について

金子 若菜校長が話した通り、本校が次のステップに向かうための第一の課題は基礎学力の向上です。そのためにでき得ることは何だろうと検討した際、最も取り組みやすいテーマだと考えたのが漢字で、基礎学力を固める手段のひとつとして漢字検定の団体受検(以下、漢検)の導入を決めました。本校の1年生の教材に漢字ドリルを採用しているのですが、漢検はそうした校内の漢字学習の成果を発揮する機会という意味合いもあり、生徒たちの学習意欲の向上に寄与しているように感じています。

また今年度より近隣の浦安中学校にも呼び掛けて受検希望者を募り、中学生も一緒に本校で受検できる体制を整えました。じつは若菜校長は、長年にわたって中学校の校長を務めた経験があり、その時に近くの高校が会場となって漢検を実施してくれたら、と願っていたそうです。そういう経緯もあり、また中学生に浦安高校の雰囲気を知ってもらうきっかけになると考え、中学校との合同実施に踏み切りました。こうした試みも、地域と学校との連携によるコミュニティ・スクールの活動が素地となっているからこそだと思います。


具体的な実施方法と意義

金子 漢検の導入を決めてからは、授業中に漢検への参加を促したり、夏休み中に漢検に特化した補習を実施するなど、漢検が生徒たちの継続的な学習の動機づけになるような働きかけをしています。

久保 漢検の準備と運営に関しては、中学校側にも窓口というか担当となる先生を立てていただき、募集活動などを担っていただきました。実務全般は金子先生が担当し、私は日程調整や書類配付など、主に中学校側との渉外活動を担いました。中学校との初の合同実施だったのですが、ふたを開けてみると、本校の生徒よりも中学生の受検希望者のほうが多く、漢検受検へのニーズの高さにあらためて驚かされました。意欲的な中学生の参加は本校の生徒たちにも新鮮な刺激を与えたはずですし、また中学生にとっても緊張感を持って漢検に取り組めたことは、おそらく貴重な経験になったことでしょう。そうしたことを含め、近隣の学校同士が交流を深める格好の機会になったと嬉しく感じています。

金子 中学校側からも、もともと自校で漢検に取り組みたかったけれど、金銭の授受などの問題もあってなかなか実現できなかった、漢検の受検機会を提供してもらえて有難かったという感謝の声を頂いています。本校の生徒の反応もおおむね前向きで、「合格した」「やればできる」という自己肯定感を育む、またとない機会になったように思います。準2級以上を取得すれば進路に役立つという意識も生まれてきているようですし、やはり、自分たちの力が客観的に評価されることや、合否や資格といったゴールがはっきりしていることは、おのずと学習意欲の向上につながります。そこが漢検実施の何よりの意義ではないかと思っています。


今後の課題と展望

久保 地域の声を反映した教育活動の一環として漢検を継続的に実施していくことで、地域の学びの場として、学校だからできることの認知をもっと広めてゆければと考えています。そうすることで保護者を含めた地域の方々の理解者や支援者も増えてゆくでしょうし、本校のコミュニティ・スクールとしての存在価値もさらに高まっていくのではないかと思います。

金子 漢検の実施を含め、学力向上という本校の重点課題に向けた取り組みを今後はさらに強化していきたいと考えています。コミュニティ・スクールとしての活動という課題についても、今回の漢検実施によって地域連携の足がかりができたと実感しています。このような地域と連携した取り組みを今後はさらに増やし、発展させていきたいと考えています。


※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。

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