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大学・企業の漢検取組事例

「使える」語彙力の定着に向けて

商学部 准教授 川﨑 めぐみ 様

大学・短期大学・専門学校 / 愛知

[大学] 名古屋学院大学

商学部 准教授 川﨑 めぐみ 様

■本学のディプロマ・ポリシー

 本学は、建学の精神である「敬神愛人」に基づき、高い志と豊かな国際感覚を備え、社会の発展に貢献できる人材を育成することを教育目標としています。また、本学ではこの教育目標に基づき、ディプロマ・ポリシーとして以下を掲げています。

<知識・技能>
1)人間、社会、文化、自然等に関する幅広い知識を身に付けている。
2)専攻する学位分野における基本的知識を体系的に身に付けている。
3)情報収集・分析力、論理的思考力等の技能を身に付けている。

<思考力・判断力・表現力>
1)実社会で生起する様々な課題を正確に理解し、それぞれの学問領域に即して解決策を考えることができる。
2)他者に対して、自分の考えを口頭や文章によって的確に伝えることができる。

<主体性・多様性・協働性>
1)謙虚に学び、他者を理解・尊重して、よりよい人間関係を築くことができる。
2)学修成果を活用し、他者と協働して問題解決に向けて行動することができる。


■本学の学生に求める日本語運用能力と課題

 レポートや卒業論文など、大学での学びで求められる文章には、「テーマに対する解決策とその根拠」や「異なる意見(多角的視点)への反証」を盛り込むことを期待します。また、それらの文章には、学生が日常で使用する語彙ではなく、大学の提出物として適切な語彙を使用してほしいと考えます。しかし、学生、特に1年生の書いた文章には、テーマに対して「良い」「悪い」といった感情的な意見のみが記載された文章や、日常語彙を頻繁に使用した文章が散見されます。
 その背景の一つに、大学入学までの文章作成の経験の少なさが挙げられます。2019年度に本学の1年生を対象に行った調査では、高校時代に400字以上の文章を一度も書いたことがないと答えた学生が約24%おり、実に4人に1人がまとまった分量の文章を高校時代に書いてきていないことがわかりました。文章作成の経験が、中学生時代、あるいはそれ以前で止まっている可能性があり、その結果、大学での学びに必要なレベルに達していない学生が多いのではないかと考えています。
 また、文章作成の経験の少なさは、語彙の使用経験の少なさに繋がります。学習した語彙は使わなければ定着しません。語彙の使用経験の少なさは、TPOに合わせた語彙の使い分けができないなど、学生の語彙力の現状に少なからず影響を及ぼしていると感じています。
 加えて、2020年度から急速に導入が進められてきたオンライン・オンデマンド授業において、学生の日本語運用能力に関する新たな課題も発生しています。授業中に指示する課題の内容を理解できない場合、対面授業であれば教員が学生の様子を察知しフォローしたり、学生が直接質問したりすることができますが、オンライン・オンデマンドでそれらの対応は困難です。つまり、現在の学生には、自身の語彙力のみで授業や課題の内容を理解して取り組むことがより求められるようになっています。


■「日本語表現」を通じた理解力・思考力・表現力向上の取り組み

 本学では、大学での学修に必要な言葉の理解力・言葉を使って考える思考力・レポートや試験などで求められる表現力の育成を目的に、1年生全員を対象とした「日本語表現」を開講しています。
 授業では、敬語や文法、論理的な文章の書き方など、日本語能力を育むための様々な指導を行っています。また、学生全員に『漢検 10日間でできる練習問題』の準2級を持たせ、範囲を指定した上で自学による漢字学習に取り組ませています。また、授業では、学生がより意欲的に漢字学習に取り組むことを期待して、意味や成り立ちを意識した効果的な漢字の学び方を指導しています。他にも、対義語・類義語を学ぶことは自身の語彙力を高めることに直結するなど、漢字学習の重要性を折に触れて伝えています。


■学習した語彙を意識的に活用することの効果

 先述の通り、学習した語彙は文章作成等において実際に使うことで初めて自分の力になります。そのため、学生には学習した語彙を意識的に用いるよう指導しています。本学の学生の多くは素直に取り組んでくれており、「日本語表現」内で取り組ませる意見文作成の授業では、直近で学んだ学習範囲の語彙を用いて提出してきます。提出された文章に慣れないながらも使ってみたといった語彙が並ぶ状況は見ていて微笑ましくあると同時に、多くの学生が学んだ語彙を意識的に使い身につけようとする姿に手応えを感じています。


■高校生の皆さんへ

 可能な限り、学んだ言葉を用いて文章を作成する経験を重ねてきてほしいと考えています。言葉は受け取るだけでなく、活用して初めて自分のものとして定着するからです。なお、本学では、アドミッション・ポリシーに照らし、大学での学びに必要な漢字能力として、日本漢字能力検定(漢検)の準2級以上取得者を入試で評価しています。
 加えて、本学への進学を希望する学生には、社会に意識を向けてほしいと思います。本学は産学連携や留学等、地域や学外との繋がりに力を入れています。多種多様な社会課題に触れ、「何とかしたい」や「面白い」と思ったことにすぐに飛び込める、そんな環境を用意しています。


※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。


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