公益財団法人 日本漢字能力検定協会

漢字・日本語教育研究助成制度

漢字・日本語(国語)教育の質的向上に資する研究活動を支援します。

平成29年度 助成対象者

所属機関研究(代表)者研究題目
立命館大学 有田 節子 高校生作文における複文構造
―外国人・日本人高校生作文と国語教科書の複文の傾向―
(研究助成期間:平成29年4月~平成30年9月)
国際基督教大学 萩原 章子 非漢字圏学習者を対象とした字形・音・意味のつながりを意識化させる学習の効果
(研究助成期間:平成29年4月~平成31年3月)

※所属は助成決定時のものです。

講 評

 今回の応募総数は14件で、前年よりは少なかった。しかし、去年に多かった、申請者の日常的な個人研究を対象として、研究助成を求めるタイプはかなり減少した。その点では、真剣な申請が増えたわけで喜ばしい。
 一方、多くの申請書に共通して、選考委員が悩まされたことがある。それは調査や研究の方法が理解しにくかったことである。上に述べたように、申請者は真剣であり、テーマの重要性を一生懸命に説明しようとする。そのテーマが、いかに価値があり、意義深いか、その調査や研究の成果がどれほど実り大きいか。これについて丁寧な説明が加えられる。ところが、方法の説明が不十分なのであった。
 テーマの多くは、「○○を明らかにする」というように目的が示されるが、その目的を選考委員が否定するケースはめったにない。選考委員が問題にするのは、その目的をどのような方法によって行うかである。その方法が、研究助成の範囲内で実現可能なのか、その方法は、目的を明らかにするのに適切か。こうした視点で評価する。
 ところが、今回は、その方法に関する記述が十分でないものが多かった。方法が理解できない以上、想像するしかない。しかし、想像では正しい評価はできない。評価のできないものを研究助成の対象とすることはできないのである。
 研究助成を得るためのポイントは、目的を明確にして、具体的な調査・研究方法を述べることである。研究計画のすばらしさについて自分の思いを語るよりも、その計画の具体的な姿を伝える努力をお願いしたい。せっかくの思いを無駄にしないためにも。

公益財団法人日本漢字能力検定協会 現代語研究室 室長
佐竹 秀雄

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