公益財団法人 日本漢字能力検定協会

漢字・日本語教育研究助成制度

漢字・日本語(国語)教育の質的向上に資する研究活動を支援します。

平成28年度 助成対象者

所属機関研究(代表)者研究題目
関西国際大学 伊藤 創 日本語における事態の捉え方・描き方の「型」の解明とその習得に関する研究
―英語・インドネシア語・ベトナム語・タイ語との比較―
(研究助成期間:平成28年4月~平成30年3月)
青山学院大学 稲積 宏誠 文章構造に基づく難易度推定と教育への活用方法の検討
(研究助成期間:平成28年4月~平成29年9月)
徳島大学 佐藤 裕 小学生における漢字の形態・音韻・意味処理に対する脳活動の発達的変化
(研究助成期間:平成28年4月~平成30年3月)
神戸市立工業高等専門学校 林田 定男 ルーブリックの作成と共有を核にした授業モデルの構築
(研究助成期間:平成28年4月~平成30年3月)

※所属は助成決定時のものです。

講 評

 今回の応募総数は21件で、対象分野別では、「漢字教育」に関わるものがほぼ半数の11件であった。それらの多くは、成果として学術論文としてまとめることや教材作成を目指すことを挙げていた。その教材作成は、近年、情報機器を利用したものが提案されることが多い。そのこと自体は悪いわけではないが、研究内容が漢字教育に直結した教材の開発というより、進化した情報機器を利用することが目的のように思われるものがある。そのような開発には、積極的に助成を認めることはためらわれる。
 また、「漢字教育」以外の「日本語教育」「文章指導」の分野でも、成果を学術論文とするものが多かった。これも、そのこと自体は何ら問題ない。ただ、その内容が研究者の個人的な研究テーマの段階にとどまっているのに、申請のために、教育・指導面への展開を無理にこじつけているのではと疑いたくなるものがあった。近年、大学では、早く、多くの論文成果を出すことを求められると耳にしているので、申請者の気持ちもわからないではない。しかし、やはりこの助成金の趣旨を理解した上で申請していただきたいと思う。
 以上の観点から、単に学術論文や教材開発を成果とするよりも、新奇性や独自性のある教育・指導による調査や実践を目指すものに評価が集まった。ただ、今年に限らないが、小中高の現場の先生方からの申請が少ないことがさびしい。「研究」という言葉に臆せず、新たな教育・指導を「実践」する立場からチャレンジしてほしい。

公益財団法人日本漢字能力検定協会 現代語研究室 室長
佐竹 秀雄

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