
- 大学名
- 大分大学
- 学長
- 北野正剛
- 所在地
- 大分県
- 学部
- 経済学部 総合経済学科
- 教授 小笠原悟 先生
本学の紹介
本学は、人間と社会と自然に関する教育・研究を通じて、豊かな創造性、社会性、人間性を備えた人材の育成を目指す国立大学です。また、地域の発展ひいては国際社会の平和と発展に貢献し、人類福祉の向上と文化の創造に寄与することを基本理念に掲げています。学生の立場にたった教育体制のもと、広い視野と深い教養、豊かな人間性と高い倫理観を備え、確かな基礎学力と高度な専門知識を修得するとともに、創造性・応用力、たゆまぬ探究心と総合的判断力を身につけ、広く世界で活躍できる人材を育成することを目標に掲げています。
本学の経済学部は、経済学・経営学を中心に社会科学の諸分野を広く、かつ基礎から応用・実践まで体系的に学修することを通じて、サステナブルな経済社会の動向を的確に把握し、社会の中核を支える人材の養成を目指しています。2024年度からは総合経済学科の1学科6コース制を採用し、地域課題からグローバルな課題までを視野に入れた実践的な教育を展開しています。
経済学部における入学前教育
経済学部では、総合型選抜や学校推薦型選抜など年内入試の合格者を対象に、複数の入学前課題を設定しています。その中のひとつに『基礎から学べる!文章力ステップ(文章検準2級対応)』(以下、文章力ステップ)を採用しています。
入学前教育には、大きく3つの狙いがあります。
1つ目は、早期に進路が決定した生徒の学習習慣を維持することです。年内に進学先が決まると、どうしても学習に対する意欲が低下してしまいます。しかし、大学では主体的かつ継続的な学習が求められます。入学前教育を通じて、合格から入学までの期間に学習から離れてしまわないようにする狙いがあります。
2つ目は、大学で必要となる基礎的な文章の読解・作成スキルの習得です。大学での学びは、資料を読み解き、数的な情報を正確に扱い、それらをもとに論理的に文章を構成し、レポートや課題提出を通じて発信することが基本となります。入学前の段階からこうしたスキルの基礎を習得しておくことで、大学での学びへスムーズに移行してもらいたいと考えています。
3つ目は、自ら考え、整理し、言語化する力を育成することです。スマートフォンやインターネットの普及により断片的な情報を手軽に取得できるようになった一方で、以前と比べ情報をもとに自分自身の考えを論理的に組み立てて表現する機会が減少していると感じています。大学はもちろん、社会においても、複数の情報を整理し、それをもとに自身の考えを持ち、筋道を立てて相手に伝える力が求められます。入学前教育は、その土台となる力を育成する機会として位置付けています。
経済学部の入学前教育は、年内入試の合格発表直後である12月に案内しています。受験時に利用した資格に応じて英語や簿記など複数の課題を提示していますが、「文章力ステップ」は全員が対象です。「文章力ステップ」で身につく力はすべての学生に共通して必要な力であるという考え方によるものです。教材は各自で購入し、入学後の4月に実施する新入生ガイダンスで提出するまで各自のペースで進めてもらっています。
AI時代にも変わらない「自ら考え、伝える力」
生成AIが急速に普及した現在においても、学生自らが考え・整理し・言語化することの重要性は変わりません。特に近年EBPM(エビデンス・ベースド・ポリシー・メイキング)に象徴されるように、ナラティブな説明だけでは不十分です。定量・定性のデータを分析し、その結果を根拠として論理を構成し、発信することがますます重視されています。入学前教育を通じてそれらの土台となる力を身につけておくということは教育的に大きな意義があると考えていますし、「文章力ステップ」もそのための重要な教材のひとつとして活用しています。
※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。