- 保護者が夏休みの学びで最も重視するのは、「新しいことに興味を持ち、体験する機会を増やしたい(41.5%)」であり、判断基準のトップは「子どもの興味関心(60.8%)」であった。
- 学びの方針として全体の約66%が「体験」と「探求」を重視している。(「新しいことに興味を持ち、体験する機会を増やしたい(41.5%)」および「興味があることをじっくり探求させたい(24.4%)」の合算)
- 理想の活動第1位は「自然体験(59.2%)」であった。本当は経験させたいができないと考える活動は、海外体験や自然体験が上位に挙がり、「費用面(44.0%)」や「親の負担・時間がとれない(25.8%)」が、共働き家庭の"ジレンマ"になっている。
共働きの小学生保護者1,000人に調査!夏休みの学びは「体験型・探求型学習」を重視 ~6割以上の親が、教育効果よりも「子どもの興味関心」を最優先と回答~
「日本漢字能力検定」を主催する公益財団法人 日本漢字能力検定協会(本部:京都府京都市/代表理事 理事長:山崎信夫/以下、当協会)は、2026年6月に小学生の子を持つ共働き家庭の保護者1,000人を対象に、「夏休み中の子どもの『学び』に関する調査」を実施しました。
調査の結果、保護者は夏休みの活動を選ぶ基準において教育効果やコストパフォーマンス以上に「子どもの興味関心」を最も優先している実態が明らかになりました。また、夏休みに経験させたい理想の活動としては、「自然体験」が最多で、次いで「スポーツ活動」、「自宅学習」と続きました。しかし、その一方で「本当は経験させたいが、できない」と考える活動では、「海外体験」や「自然体験」が上位に挙がり、その理由として「費用面」や「親の負担・時間がとれない」ことが、共働き家庭の"ジレンマ"になっていることが明らかになりました。
以下にその詳細をお知らせします。
夏休みは、学力補強以上に「体験」と「探求」を重視
調査の結果、夏休みにおける子どもの学びの方針として、最も多かった回答は「新しいことに興味を持ち、体験する機会を増やしたい(41.5%)」でした。次いで「興味があることをじっくり探求させたい(24.4%)」が挙げられ、合計すると保護者の約3分の2が「体験」や「探求」を主軸に据えており、「学習時間を増やし、多くの知識や学力を強化したい(19.6%)」を上回っていることが分かりました。
また、夏休みに取り組ませるものを選ぶ際に、最も重視している基準については、「子どもの興味関心(60.8%)」が突出しており、「コストパフォーマンス(13.3%)」や「教育効果・スキルアップの大きさ(13.2%)」「親の時間と都合(8.9%)」を大きく上回っています。
多くの保護者が、夏休みにおいて「子どもの興味関心に寄り添うことを大切にしている」ことが分かります。
理想と現実のギャップとして立ちはだかる「費用」と「時間」の壁
〈Q4.夏休みにお子様に「本当は経験させたいが、できない」と思う活動はなんですか?〉
夏休みに経験させたい活動の理想を複数回答形式で尋ねたところ、「自然体験(592)」が最も多く、次いで「スポーツ活動(400)」、「自宅学習(389)」と続きました。その一方で「本当は経験させたいが、できない」と考える活動については、「海外体験(354)」や「自然体験(282)」が選ばれました。
理想の活動を行う上で、特にハードルであると感じることはという質問に対しては、「費用面(44.0%)」および「親の負担・時間が取れない(25.8%)」が最大の障壁となっていることがわかりました。
親や子に意欲があっても、経済的・時間的な要因により実現を断念せざるを得ない"夏休みの壁"が存在している現状がうかがえます。
「解決策なし」が7割を超える一方、工夫で乗り越える保護者の声も
これらのハードルを乗り越える解決策については、「なし・わからない・やっていない・あきらめた」との回答が70%以上に達しました。経済的・時間的な制約に対する決定打を見いだせない家庭が多い中、一部の保護者からは、限られた条件の中で夏休みの学びを最大化するための前向きな工夫も寄せられています。
<費用面の工夫>
- 海外は無理でも非日常を味わえる日本国内の場所に連れて行く(30代 女性)
- 公費でできるものやキャンペーンがないか調べる(30代 女性)
- 日々の生活で節約して夏休みにお金をかける(40代 男性)
<時間・負担の工夫>
- 父親や親族などを頼る(30代 女性)
- 近場でできて、送迎がいらないプログラムを探す(30代 女性)
- パッケージ化された体験(30代 男性)
<意欲向上の工夫>
- 子どもと一緒に計画を立てる(30代 男性)
- 子どもに映像を見せて興味を抱かせる(30代 男性)
- いろんなチラシを見せて声かけする(30代 女性)
本調査の結果から、現代の保護者は子どもの「興味関心」を最優先に考えながらも、理想と現実の間で模索を続けている姿が浮き彫りとなりました。
調査結果に対する当協会からのコメント
本調査を通じて、多くの共働き家庭の保護者が、夏休みを子どもの「体験型学習・探求型学習」を充実させるための機会と捉えていることが明らかになりました。また、夏休みに取り組ませることの判断基準として、教育効果やコストパフォーマンスを大きく引き離し、6割以上の保護者が「子どもの興味関心」を最優先に掲げている点は、子どもの主体性を尊重する教育観をもつ保護者が多いことを表しているといえます。
しかし、現実では、「費用面」と「親の時間的負担」という二つの壁に直面している状況も浮き彫りとなりました。特に海外体験や自然体験といった「非日常の学び」を望みながらも、現実的には費用や時間などの制約から断念せざるを得ないという保護者の葛藤がうかがえます。
解決策が見つからないと回答した世帯が7割を超える状況にありながらも、一部の家庭では、日々の節約や親族との連携、あるいは親子での対話を通じて、限られた条件の中で夏休みの学びを最大化する工夫も寄せられました。
当協会は今後も、子どもの成長を支える調査活動を継続し発信してまいります。
調査概要
- 調査対象:共働き世帯で小学生の子どもをもつ保護者
- 調査人数:1,000人(男性:566人・女性:434人)
- 調査エリア:全国
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2026年6月25日~6月26日