丹羽源氏でたどる「系図から読み解く源氏物語」

サポーター情報

登録番号:100189

活動地域:奈良県

対象:成人一般

活動場所:公民館

いつ、どのような活動をなさったのですか?

 2025年度、奈良県生駒郡斑鳩町の中央公民館で月一回、平日午前、1時間半の源氏講座を12回行いました。7年目の源氏講座でした。
 今までは人物にスポットを当て、その生涯をたどってきたのですが、今年度は、帖1桐壺から本文の順番通り丹羽源氏(丹羽による源氏物語の要約)で、帖38鈴虫、源氏の妻女三の宮が出家生活を送ることになるまでの物語でした。また、帖の冒頭の数行を原文と現代語訳で紹介するようにもしました。
 丹羽源氏のキイワードはもちろん3K(好色・皇統・後見)です。3K視点から人物の行動を考え、系図から人物を読み解くのは当初からの一貫した方針です。



活動を行う上での指導の工夫やポイントがあればお聞かせください。 

 A3サイズの登場人物(151名)の系図は事前にお配りしてあります。人物関係を系図で随時確認するとともに、今回は、物語の登場人物の年齢を一覧表としてテキストに組み入れ、帖が進むにつれ人物が成長していく過程(年齢を横並びで確認できる)を実感できるように工夫しました。また要約を帖名の折句の形式で提示しました。帖名と内容を簡潔に結びつけることで理解が一層深まると思ったからです。
 帖35若菜下での柏木・女三の宮の不義発覚、帖36柏木での柏木の死と薫の誕生、帖38鈴虫での女三の宮の出家は以下のような折句になりました。

主催団体や受講者からの反応はいかがでしたか?

 受講者の皆様からは、自分一人で源氏を読むよりも、私の話で源氏の世界に没入できたと言って頂けました。登場人物の年齢をいつも確認できるテキストの工夫、最後のその帖の折句によるまとめは好評でした。
 一年間の源氏講座のまとめとして、藤壺と自らの不倫の報いと受け入れながらも、柏木の女三の宮との不倫は許せない、示しがつかないと、結局柏木を死に追いやってしまった源氏を冠沓折句で描きました。折句の冠は「けいずからよみとく」、沓は「げんじものがたり」となっています。

 2026年度は、帖39夕霧から最終帖54夢の浮橋まで語る予定。引き続きわくわくしながら聞いてもらえるように努力したいと思っています。

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