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ビジネスで、学校で、困った問題どう解決?教えて!文章検先生

社会人・大学生編

自分が一番伝えたいことを明確にして、情報に濃淡をつけよう

1:人事部 鈴木さん:毎年、大学生向けに、OB・OGによる会社紹介冊子を配布しています。就活生が我が社に魅力を感じるように作ってください。智和君:わかりました!後輩に会社をアピールできる良い機会ですのでがんばります!

2:智和君:できました!うちの会社の魅力を知ってもらえる冊子になりましたよ!

3:まず、我が社の歴史を表にして説明文を添えました。次のページは、社員の人数やそれぞれの部署の説明です。社員からコメントをいただいて、ここで仕事のやりがいを紹介しています。社員食堂のメニュー紹介や社員がおすすめする社内のくつろぎスポット、支社がある街を、数ページにわたって紹介します。

4:智和君:たくさんの情報が盛り込まれているのはいいと思います。でも、会社の歴史も、社員構成も、一人ひとりの仕事のやりがいも、食堂メニューなども全部同じ大きさの誌面で、インパクトに欠けるんですよ。印象に残らない、というか…。智和君が大学生に一番伝えたいのは、どういうことなんですか?

智和君:我が社の魅力をアピールする大学生向けの冊子の制作を任されたのですが、やり直しと言われました…。

文章検先生:それは大役ね!原稿を見ると、どのページも同じ印象よね。この冊子を作っている時、智和君はどの部分を一番伝えたいと考えていたの?

智和君:それは、もちろん、仕事のやりがいです!ほら、このページにあります!

文章検先生:なるほど、このページだけを見たら、よくまとまっているわね。でも、会社の歴史や社員食堂、社内のおすすめスポット、支社のある街の記事とページ数も同じだし、見出しや字の大きさ、写真の扱いも他のページと変わらないでしょう。これでは、さらっと読み流されてしまいそう。最も伝えたいことは、他の部分よりも目立つようにしましょう。情報量の「多さ」や「深さ」に差をつけるのも忘れないで。

智和君:「多さ」や「深さ」に差をつけるって、どういうことですか?

文章検先生:社員食堂や社内のおすすめスポット、支社のある街について、こんなに詳しく紹介しなくても良いと思うわ。メリハリをつけることで、読み手に伝わりやすくなるわよ。

智和君:言われてみたら、そうですね。「ここが一番読んで欲しい部分だ」と思いながら作っていたのですが、初めて読む人にはどこが大切かわかりづらいかも。一番伝えたい部分を誰が見てもわかるように、情報に濃淡をつける。それを心がけて作り直します。

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