公益財団法人 日本漢字能力検定協会

文章読解・作成能力検定

メニュー

学校法人、各種教育機関の指導者様へ

団体受検 取組事例

大学・短期大学・専門学校

「主体的に挑戦する力」を身につけてもらうために

総合政策学部 助教 荒 まゆみ 様

関東 / 東京

[私立] 尚美学園大学

総合政策学部 助教 荒 まゆみ 様

学校紹介

 本学は、「智と愛」を建学の精神とし、「勇気・創造」を開学の指針と掲げています。社会の様々な分野で広く活躍できる人材を育成するために、音楽を始めとした芸術・情報表現・スポーツ・文化など、多様な学びを融合させた新しい形の総合大学です。
 2000年に、従来の短期大学教育を発展的に解消し、新たに4年制大学として開学するに至りました。高度情報化や、急速な国際化・グローバル化といった、かつてない構造的な社会変化に対応するために、広域的かつ専門的な教育体系の充実を目指しています。


大学の学びにおいて大切なこと

 大学は教員が指導する場ではなく、学生が自ら学ぶ場です。入学時に明確にやりたいことが決まっていないとしても、やりたいことを探すための学びの機会が沢山用意されているのが大学だと考えています。そして、学生の皆さんには、そういった学びの機会をつかもうとする「学びへの前向きな姿勢」、具体的には「主体的に挑戦する力」を大切にしてほしいと思っています。
 私のこれまでの経験から、「主体的に挑戦する力」と「高いコミュニケーション能力」には密接な関係があると感じています。私は本学で教鞭をとる以前、日本語教師として主に留学生への日本語指導をしていました。その際、ランチタイムトークやボランティア活動など、授業外の取り組みに積極的に参加していた学生は、総じてコミュニケーション能力が高かったように思います。自分で考え、相手に分かりやすく伝えることができれば、他人とのコミュニケーションがスムーズになり、他人からのアドバイス等も受けやすくなります。そうすると、周囲から刺激を受けてより積極的に様々なことに挑戦するようになり、結果として「主体的に挑戦する力」がどんどん養われていきます。恐らくこれは、全ての学生に当てはまることではないでしょうか。


「主体的に挑戦する力」のサポートとして

 現在、私は本学の一般教養科目である「日本語リテラシー」「文章表現法」を担当しています。この科目では主に、文章表現力の基礎を学んでもらうことを目的としています。加えて、前述の経験から、私はこの授業が「自分で考え、相手に分かりやすく伝える力」を身につけ、ひいては学生の「主体的に挑戦する力」を身につけるサポートになると考えています。そのため、授業では日本語の基本的な語彙・文法の学習から始め、最終的には文章作成に必要な論理的な文章構造について指導し、授業の最後に効果測定を行っています。学習の効果を可視化し、さらに良い点数が獲得できれば、学生の自信にもつながります。この自信も「主体的に挑戦する力」の一助になると考えています。
 「日本語リテラシー」「文章表現法」は、総合政策学部・スポーツマネジメント学部の1年生を対象に、通年で授業を実施しています。現在、7名の教員で前・後期合わせて約20クラスを分担し、前期は全クラス共通のシラバスをもとに、日本語の基本的な語彙・文法の学習から始め、最終的に文章作成に必要な論理的な文章構造について指導しています。後期からは各担当教員がそれぞれシラバスを作成し、レポートの書き方など実践的な文章指導を行う流れとなっています。
 共通シラバスを使用している前期の授業の教材として『基礎から学べる! 文章力ステップ 文章検 3級対応(以下、文章力ステップ)』を採用し、前期の最後に効果測定として『論理的文章力トレーニングfor Business ベーシック※(以下、論トレ)』を実施しています。『文章力ステップ』を採用した理由は、語彙・文法などの知識から、文章の構造を理解する方法、論理的な文章作成のポイント等、学生に学ばせたいと考えていた内容が一冊にまとまっていたことです。また、複数のクラス・教員が同じ教材を用いることで、学生に平等な指導ができると考えました。効果測定として使用している『論トレ』は、前期の最後に希望者制で実施しています。『論トレ』の受講もしくはレポート提出を単位認定の評定対象としているため、例年多くの学生が『論トレ』を受講しています。学生の学びの可視化と自信をつけさせるための機会提供という役割だけではなく、授業の最後に効果測定があることで、学生にとって学習の目標にもなり、モチベーション維持にもつながっているようです。
 今後もこういった学習ツール等を活用しながら、私が貢献できる範囲で、学生の「主体的に挑戦する力」のサポートをしていきたいと考えています。

※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。
※論理的文章力トレーニングfor Business ベーシック…各自のPCで実施できる、文章力のアセスメントツール。レベルはアドバンス(文章検2級相当)・ベーシック(文章検3級相当)の2種類。


新規ウィンドウで開く他団体の事例検索はこちら


学校法人、各種教育機関の指導者様へ

  • 団体ご担当者様団体サポートサイト
  • 標準解答
  • ビジネスで、学校で、困った問題どう解決?教えて!文章検先生
  • 漢検が文章検を実施する意義
  • よくあるご質問

ページTOP

  • 公益財団法人 日本漢字能力検定協会
  • 日本漢字能力検定協会について
  • 協会からのお知らせ
  • サイトマップ
  • 日本漢字能力検定
  • BJTビジネス日本語能力テスト
  • 文章読解・作成能力検定
  • 漢字ミュージアム
  • 漢字ペディア
  • 漢字カフェ

Copyright© 公益財団法人 日本漢字能力検定協会 All rights Reserved.
「文章検ロゴ」は登録商標です。