公益財団法人 日本漢字能力検定協会

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子どもたちの挑戦を応援したい

校長 江尻 陽子 先生

小学校 / 福島

[公立] いわき市立好間第二小学校

校長 江尻 陽子 先生

■学校経営方針

 本校の経営方針には、3つの柱があります。1つ目の柱は、「子どもにとって学びがいのある学校」をつくることです。そのために、子どもたちが満足感・成就感を感じられる授業づくりに取り組んでいます。子どもたちの習熟度に合わせた「わかる」授業を行い、必要があれば個別指導を行うことで基礎学力の定着を図っています。
 2つ目の柱は、「教職員にとって働きがいのある学校」をつくることです。子どもたちの成長のためには、教職員1人ひとりの指導力を高めていくことはもちろん、モチベーションも高めていかなければなりません。教職員同士が各々の良さや特技を認め合い、高め合い、補完し合うというコミニュケーションをとり、モチベーションを高める風土づくりをしています。
 3つ目の柱は、「地域にとって応援しがいのある学校」をつくることです。地域にはたくさんの匠がいます。本校では、匠の方々が子どもたちや学校にしてくださったことに対して、見える形で感謝の意を表し、学校教育へ参画してもらいやすい環境づくりを心がけています。例えば、読み聞かせや図書室の環境整備をしてくださる図書ボランティアの活動を学校のホームページに掲載したり、読み聞かせしていただいた本を紹介したりしています。

■子どもたちの学力を高めたい

 本校では、2016年度から日本漢字能力検定(以下、漢検)を年3回実施しています。全国学力・学習状況調査の結果から、国語に課題があることが分かりました。特に漢字語彙の分野が弱いということもあり、学力を高めるきっかけにしたいと考え、本校を準会場として漢検を導入することにしました。
 漢検は10級~1級まで級が設けられており、子どもたちの力に合わせて小学校1年生レベルから受検できるというメリットがあります。学力や学習意欲が高い子どもたちはどんどん上の級を目指すことができ、漢字が苦手な子どもは、できる級から受検し合格することで、「やればできる」喜びを味わうことができています。

■保護者の協力体制のもとで漢検実施

 漢検を実施するにあたっては、検定料が発生することや校内実施に対する保護者の意向を確認するために、保護者アンケートを実施しました。その際、PTAに協力を依頼し、校長名とPTA会長名の連名でアンケートを実施したところ、60名を超える実施希望回答が寄せられました。10名以上で実施可能という条件だったため予想以上の結果に驚きを感じるとともに、保護者の教育に対する関心の高さに喜びを感じました。
 同時にアンケートの中で、検定運営ボランティアを募集したところ、多くの保護者から協力したいという声があがりました。検定当日は、保護者の協力体制のもと、教職員の負担も少なくスムーズに運営することができたと思います。

■漢検に向けての学習

 本校では、「パワーアップタイム」という朝学習の時間を10分間設けています。学習内容は、漢字、計算、読書、音読です。今年から漢字の学習をする日には、漢検の過去問題集も活用しています。問題集は基本的に学級に常設し、貸し出しも行っているため家庭学習の促進につながっています。

■漢検を通じて得られた効果

 漢検に取り組むことで、子どもたちの漢字能力向上はもちろんのこと、何事にもチャレンジする気持ちが芽生えてきていると感じています。特別支援学級の児童も漢検にチャレンジし、10級に合格しました。児童・保護者ともに、大変喜んでいたのが印象的でした。チャレンジする前から諦めるのではなく、「頑張ってチャレンジしてみる」という気持ちが大切だと改めて実感しました。また、漢検が子どもたちの学習の一環として意識されてきていることを感じます。2学期終業式において、作文を発表する代表児童が、冬休みにがんばることとして漢検の学習を発表していました。3学期の始業式においても、別の代表児童が3学期の目標として漢検合格をあげています。このように、漢検が子どもたちの学習の一環として捉えられ、漢検合格が目標として定着しつつあります。

■子どもたちの頑張りを認める

 本校では、子どもたちがいろいろなことにチャレンジし、「できる」を育む環境を整えています。漢検の実施以外にも福島県教育庁が主催する算数・数学ジュニアオリンピックへの参加やエネルギー教育モデル校として教育プログラムの実施など、子どもたちの興味・関心に応じた教育環境を整えています。
 そして、子どもたちが頑張った成果を全校朝会で表彰する機会をつくっています。子どもたちの表彰機会というと、作文や図画工作のコンクール等が多く、高学年の子どもたちがメインになりがちです。そこで、本校では、表彰のバリエーションを広げ、算数・数学ジュニアオリンピック参加者には努力賞、ノート記録が上手な子どもにはノート展優秀ノート賞等、学習に対して一生懸命取り組んだ子どもたちも表彰の対象としました。その他にも、虫歯治療率を高めるためにリホワイト賞やなわとび記録会・水泳記録会・持久走大会等、健康な体づくりのための表彰も行っています。すべての子どもたちが、頑張ったことをみんなの前で認められる機会をつくることで、自尊感情を高めることが狙いです。
 漢検は学校のカリキュラムに学習システムが組み込まれているわけではなく、子どもたちが自主的に学習を進めるものです。しかも、小学校1年生から取り組むことができるため、低学年のうちから自分の目標に合わせて計画的に学習を進める力を身につけることができます。全校朝会で漢検の表彰を行ったときは、低学年児童が満点賞をとって表彰され、全校生から拍手を受け、とてもうれしそうでした。そのような姿を見て、受検しなかった子どもたちも、自分も漢検にチャレンジしよう、がんばろうという気持ちが湧き上がったようです。第3回目の漢検では、全校生の半数以上の120人が漢検を受検しました。結果が届き次第、年間志願者が80名以上で協会からもらえる表彰支援セットを活用して、子どもたちの自尊感情をさらに高めていきたいと思います。

■挑戦し続ける姿勢が人生を切り拓く

 私は、子どもたちが自らの人生を切り拓いていくためには、失敗しても果敢に挑戦し続ける姿勢が大切だと考えています。その姿勢を育むために、子どもたちがさまざまなことに挑戦できるようなきっかけづくりをしてきました。子どもたちの挑戦を応援することは、教員の役目だと考えています。子どもたちは、何がきっかけで伸びるかわかりません。その未知の可能性を引き出すためにも挑戦する機会を増やし、子どもたちが豊かな人生を歩む土台をつくっていきたいと考えています。


※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。


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