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高校

『確かな学力』の育成と『学び』への主体性を育てるために

小川 美江 先生

近畿 / 大阪

[公立] 大阪府立懐風館高等学校

小川 美江 先生

1.漢検導入の目的と実施形態

 本校は、3年前に開校した「普通科総合選択制」の高校で、教育方針のひとつに「『確かな学力』の育成と『学び』への主体性を育てる」を掲げています。そして、生徒が常に目標を掲げ、進路実現を図れるように「キャリア教育の推進」にも積極的に取り組んでいます。本校では、生徒は5つのエリア(人文、理数・看護、英語表現、教育、スポーツ)のいずれかに2年次から所属し、各自の進路に応じた科目を選択します。漢検は、上記の全エリアの学力の土台となる「語彙力・漢字力」の向上を図るために有用なだけでなく、生徒にとって身近な目標となるとともに、進路実現のためのひとつの手段として活用できると考え、総合の時間やロングホームルームの時間を活用して導入しました。

 本校では1年時に学年単位で英検も実施していますが、1期生が1年時のときに漢検受検を希望する生徒が多かったことや、生徒の漢字力(自分の漢字力)を全国規模で客観的に測ることができるという漢検のメリットにも注目し、開校2年目より、希望者受検を年に2~3回、学年単位の受検を各年度ごとに1回取り組むことにしています。

2.具体的な漢検学習方法・学習効果

 授業以外の漢字の学習のひとつの機会として朝学習の漢字テストがあります。テストの予習としてプリント学習も実施していますので週2回の朝の漢字学習になっています。漢検を受検する生徒には、「部首・部首名」や「四字熟語」など、普段の漢字テストの学習ではカバーできない分野のオリジナルプリントを作成し配布しています。また、希望者には漢検に向けての放課後講習を数回実施します。その時には、「熟語の構成」などの説明を重点的に行いながら模擬問題を解かせます。

 学年実施の検定日が近づくと、総合の時間やロングホームルームの時間に各自受検する級の漢検の過去問題を活用して学習しています。自主的に問題集の購入をして学習する生徒もいます。受検級は基本的に生徒が希望する級を受検していますが、3級以上を目安に受検するように、そしてできれば卒業するまでに2級を合格できるようにというアドバイスをしています。

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3.受検後の効果

 合格した生徒は自信がつき、さらに上の級をめざそうと意欲的に漢字学習に取り組むようになりました。不合格だった生徒に対しては、勉強の仕方も含めて、教員が必ずフォローし、次への挑戦意欲に結びつくように配慮していくようにしています。学年全体で受検する際、漢字が苦手な生徒も意欲的に学習していくように、漢検の学習によって培われる「語彙力・漢字力」が進路実現のための就職試験や学校受験の際にも直接役立つことや、漢検のキャリアが大学入試等で活用できるといったメリットを、しっかりと生徒に伝えていきたいと考えています。


※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。


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