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漢字検定校内受検が定着、学力と人間力のベース作りを目指して

国語科 伊藤 鉄也 先生 | 国語科 林 紗己子 先生

中部 / 愛知

[公立] 名古屋市立富田高等学校

国語科 伊藤 鉄也 先生 | 国語科 林 紗己子 先生

1 富田高校と漢字検定

 名古屋市中川区に位置する富田高校は地域に根差した普通科高校です。教育目標「豊かな人間精神をつちかい、平和な国家社会の形成者として、心身ともに健全な人物を育成する」の達成に向け活動しています。漢字検定校内受検は2010年度から実施し今年で6年目に入りました。勉強のきっかけ作りとして提案した漢検ですが、現在では大きな取り組みになっています。

2 漢字検定の受検状況と分析

 昨年度は約480名の生徒が漢検を受検しました。本校の在籍数を考えると、半数以上の生徒が受検したことになります(以上、述べ数)。全員受検を課していない学校の中では、極めて高い数字ではないでしょうか。この理由として私は次の4点を挙げます。

  •  ①漢字検定の取り組みが定着した
  •  ②PR活動や合格に向けた指導に力を入れている
  •  ③漢字検定は進学希望の生徒にとって魅力的な資格である
  •  ④漢検に向けた学習は生徒にとって非常に取り組みやすい

 漢検がこれほど活発になってきた理由として、まず①が挙げられます。本校では行事予定表に漢字検定が年度当初から組み込まれています。申し込みが近づくと生徒からは「漢検一緒に受けない?」とか「次は必ず合格する」とか、漢検に関する話題がよく聞かれます。みんなでチャレンジする雰囲気が醸成されてきた成果です。
 その成果を促進したのが②のPR活動です。国語科教員による積極的な声かけはもちろんのこと、その他PRは多岐に渡ります。進路指導室や図書館には漢検の過去問や問題集を揃えました。掲示物やポスターには工夫を重ねているし、合格するためのノウハウを提示した配布物も作成しました(私自身が漢検を受検してみての経験を反映しました)。検定が近づくと過去問の配布や自習会も行っています。「表彰支援制度」(一定数以上の受検者がいると、協会から団体内で表彰に使える盾や賞状をもらえるという制度)も活用し、上位級の高得点合格者に終業式で表彰も行いました。
 ③④は生徒にとって大きな魅力だと思います。AO入試・推薦入試では「漢検2級で加点」「漢検準2級で入学金○万円減免」など、合格特典があります。具体的な目標になるので生徒のモチベーションも上がります。漢検は出題範囲が決まっているので、学習に取り組みやすいのもメリットです。

3 課題

 活況を呈する漢検ですが万事順調というわけではありません。合格率は上がったり下がったりで、思うような結果が出ないこともあります。受検者が増えたことによる運営面での困難も浮き彫りになってきました。受検教室や人員配置の問題は毎回頭を悩ませます。個々に十分な指導を行うには、受検生の多さがネックになることもあります。一つ一つの課題に対し現在は策を講じている段階です。しっかりと向き合うことで、取り組みをさらに活性化できたらと考えています。

4 漢検学習をベースに

 漢検学習は「目標に向けて努力する姿勢」「日本語リテラシーの土台」が培え、合格すれば「自信」を得ることができます。
 しかし合格がゴールではありません。漢検合格を次にどう生かすかが大切です。「日本語リテラシーの土台」に学力を積み重ねることで、学習効果は上がり、例えば進学実績も上がるでしょう。「努力する姿勢」や「自信」は、新しいチャレンジへの動機にしたいところです。「挑戦→努力→(達成による)自信→新たな目標設定」のサイクルを繰り返すことで創造性が形成されるし、社会を生き抜く力になります。生徒の成長を考えても高い学力と高い人間力の保証は必要不可欠です。そしてそれらは富田高校が地域から信頼される魅力的な学校として成長していくための鍵でもあります。
 まずは漢検合格、合格をきっかけにさらなる飛躍、そんな生徒の姿をイメージすると自然と指導に力が入ります。


※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。


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