企業
>>広州豊田汽車有限公司 >>株式会社クラレ >>マスターピース・グループ株式会社
>>広汽トヨタエンジン有限公司 >>広汽日野自動車有限公司 >>Sanyo Kasei (Thailand) Ltd.
※団体名をクリックすると、各団体の記事へジャンプします。※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。

2008年度から広州でも実施されたBJTですが、当社からは延べ150名が参加しました。ほとんどが通訳スタッフで、彼らには高い日本語能力を身につけると同時に通訳を通じて仕事を学び、将来的にはマネージャーになってもらいたいと期待しています。そのため、3年後に一般スタッフへの職種変更・異動ができる制度があります。
BJTはビジネスにおける日本語コミュニケーション能力を客観的に評価できる指標です。当社では、今後もBJTをスタッフ全体の能力向上に活用し、さらに、スコアを給与に反映する制度も導入していきたいと考えています。


クラレは独創的な技術を活かし、世の中になかったさまざまな製品を生み出してきた化学メーカーです。それらの製品の多くは世界No.1事業として成長しており、2000年から2009年までの10年間に海外売上高比率は約2倍にまで拡大しました。今では、海外売上高は総売上高の半分を占めています。弊社は、米国・欧州・アジアに開発生産拠点を持ち、国境の垣根を越えた経営を行っていますが、今後さらにグローバル化を進めていくことになるでしょう。
そうした背景の中で、弊社も外国籍人材の採用に力を入れ、2010年度新卒採用からは留学生採用活動を強化しました。海外ビジネスの進展に伴い、日本本社と海外拠点双方の事情をよく理解し橋渡しとなる人材をより必要としているからです。
私たちが留学生に求める力は、日本人学生にも共通することですが、チャレンジ精神、粘り強さ、コミュニケーション能力といったものです。チャレンジ精神、粘り強さに関しては、母国を離れて学ぶという経験を持つ留学生は素晴らしいものを持っている方が多いと感じています。コミュニケーション能力に関しては、日本と世界を結ぶという外国籍人材に期待する役割からいっても非常に重要な力です。日本語の言語能力を含めたコミュニケーション能力は、採用時にはビジネスレベルにあることを期待しています。
ここでいうビジネスレベルのコミュニケーション能力とは、「対話の中で相手の意図を理解し、自分の考えを伝えることができる」ということです。また、面接という場では、ビジネスに相応しい表現をしようという配慮も必要でしょう。ただし、面接する側も母語でない言語を使う難しさは理解していますので、「てにをは」や細かな言い回しのミスは問題ありません。それよりも、先の「相手の意図を理解し、自分の考えを伝える」こと、入社後も実務を通じて日本語能力を向上させていこうという意欲が重要です。
また、今は留学生採用を始めたばかりですが、今後、外国籍の方を受け入れる社内体制も整えていきたいと考えています。日本語で言えば、日本語でのコミュニケーション能力向上の進捗確認としてBJTにも取り組んでいます。他に、インターンシップで留学生を受け入れることで、留学生に弊社の仕事を知ってもらうだけでなく、弊社の人間も外国人に慣れるようにしています。
最後に、留学生の皆さんへのメッセージなのですが、是非、留学生活では留学生のコミュニティにとどまらず、さまざまな人と出会い交流して、多様な経験を積んでほしいと思います。就職活動に関しても、積極的に情報を集め、将来についてさまざまな選択肢を検討してください。今、日本では多くの企業が留学生の力を求めています。視野を広げてみれば、皆さんに合った企業が必ずあると思います。今後、世界に飛躍するクラレの理念に共感し、採用に応募してくださる学生の皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。

マスターピース・グループは、アジアでコールセンターを中心としたアウトソーシング業を展開しています。競合との差別化を図るため、いち早く海外に進出し、中国やタイ等に8拠点を有するアジアネットワークを構築しました。同業界でのアジアNo.1を目指し、既にリーディングカンパニーの地位を確立しつつあります。
そのため、我々はアジアで活躍できる人材を求めています。当社は日本企業ですし、実際の業務の中でも会議などをすべて日本語で行うため、日本語能力がある留学生への期待は高く、毎年留学生を採用しています。評価は実力主義で、例えば給与や配属等を決定する際にも国籍・性別・年齢に左右されることはありません。2年目でコールセンター長、6年目にマネージャー、9年目に子会社社長に就任する留学生も実在します。
日本語能力の高さとは、日本語によるコミュニケーション能力の高さを意味します。業務を行う上では、ビジネス場面に相応しい表現や語彙の選択が重要となります。そのため、BJTが採用指標となることは言うまでもありません。具体的には、最低でもBJTのJ1レベル、できればJ1+レベルの日本語能力が必要です。留学生の方はご自身の日本語能力向上もしくは能力証明のために、BJTのスコアを学習目標としてみてはいかがでしょうか。
日本語の語彙や文法を「知っている」だけでなく「使える」ことが重要です。日系企業は日本語を高度に「使える」人材を求めていますが、当社は既にそれらを必須の力だと考えています。

弊社は自動車のエンジンを生産し、中国・日本を中心としたアジア地域のトヨタグループ会社に販売をしています。例えば、中国でも販売されているカムリやRAV4という車にも搭載されているのも弊社の生産しているエンジンです。
BJTについては、2009年より団体受験を始め、これまでに延べ80名の従業員が受験しました。主に通訳や日本に研修派遣する技術者の実力把握の為に活用しています。また、弊社では日本語レベルと職場での日本語活用度合いに応じて手当を支給する制度を導入していますが、日本語レベルを客観的に測る指標としてBJTを大変重要視しています。
今後、さらに従業員の日本語学習を推奨していく予定です。現在、従業員数は1,300名ほどですが、日本語を学ぶ従業員を増やし、かつ、社全体の日本語レベルアップを推進するためにBJTを活用し、日中双方のコミュニケーション強化を図っていきたいと考えております。

日本語通訳は技術移転、そして企業発展の要(かなめ)
弊社は中国企業と日本企業の合弁会社です。中国に拠点を置いているため、社内公用語は中国語なのですが、残念ながら私達日本からの出向者は、中国人スタッフと十分な意思疎通を図れるほどの中国語能力を持っていません。我々出向者が日本の技術・業務管理方式をこの会社に定着させるという役割を十分に果たすためには通訳が必要不可欠な存在です。
技術については図面や結果としてのモノがあるため情報を伝えやすい部分もありますが、業務管理方式を伝えるためには、「なぜそのような管理方法をするのか?」を理解してもらう必要があります。その際、間に入る通訳には、日本的な考え方への理解も必要です。通訳が理解しなければ絶対に中国人スタッフには伝わりません。
通訳は単に言葉を翻訳するだけでなく、その言葉の裏に存在する思想も伝える必要があるわけです。それだけ通訳という仕事は重要であり、「通訳が企業発展の要」であると言っても過言ではありません。つまり、弊社の場合、企業発展のためには日本語は欠かせない言語であるとも言えます。
BJTを活用し、日本語通訳の能力向上を促す
企業発展に重要な役割を担う通訳に対し、会社としては外国語手当を支給しています。この外国語手当の支給基準として採用しているのがBJTです。BJTを採用したのは、
① 実践的なビジネス日本語に特化している
② 日本語能力試験1級よりも高度な日本語コミュニケーション能力を測れる
③ スコアが試験問題の難易度に左右されず、受験者個々人の成長度合を測れる
からです。特に3番目の点を重要視しています。なぜなら、毎年受験することにより前回から今回の一年間で日本語能力がどれだけ向上したのか、つまりはどれだけ努力したかを数値で測ることができるからです。
会社としては、通訳に対して年1回の受験を推奨し、テスト結果がJ2レベル(420点)以上の場合は会社が受験料を負担することとしています。通訳自身もBJTのスコアによって外国語手当金額が異なるため、スコアを向上させるよう日々努力しているようです。また、自身の1年間の成長を振り返るツールとしてもテストを活用していると聞いております。
日本語を企業成長の原動力として、さらなる発展を目指す
もちろん、日本の生産技術や業務管理方式の全てが優れているわけではありません。しかし、その優れた点を弊社の中で生かすことが、私たちがメーカーとして成長するためには必要です。それを可能にする通訳には企業の成長の原動力として、これまで以上の活躍を期待しております。

弊社(Sanyo Kasei (Thailand) Ltd.)は、京都に本社を置く化学品メーカー三洋化成工業㈱のタイ現地法人です。三洋化成工業㈱は、生活・健康産業分野から情報・電気電子産業分野まで幅広い化学製品を製造しています。タイには1997年から進出していますが、年々、弊社の製造技術は向上し、その技術水準はほぼ日本と同程度にまで達しており、現在は経営の現地化を進めています。
現地化の一環で、副主任クラス以上のタイ人技術者を対象に希望者を募り、BJT得点300点以上を獲得できれば三洋化成工業本社(以下、日本本社)で半年間の研修を受けられるという制度を設けています。日本本社はすべて日本語で運営されており、基本的なビジネス日本語コミュニケーション能力を研修派遣前に身につけることは必須だと考えているからです。研修基準である300点の獲得を支援するために、研修予定者には勤務時間後に週に3~4回、弊社通訳が日本語の研修を行っています。BJTは日本語コミュニケーション能力が点数で示され、いつ受験しても点数が比較できるため、受験者1人1人の能力が把握しやすく、日本語指導の参考にしやすいと感じています。
日本本社での研修によって、技術者は多くのことを吸収してきます。例えば、日本の工場の安全性確保の方法やコミュニケーションをとりやすくする社内行事などいろいろなシステムが日本から帰国した技術者によって提案され、導入されました。また、日本滞在によって日本語能力も飛躍的に高まり、日本からの情報をより速やかにタイに伝えることが可能になったと感じています。
製品分野および工場規模の拡大にともない、日本本社の業務進行に理解のある人材の活躍が今後、ますます期待されます。そのためにも、より多くの社員に研修基準をクリアし、日本の工場経営の優れた点を学んできてほしいと考えています。

今、日本語を大切にする理由
今、我が社では、社員が日本語を学ぶことを非常に大事なことととらえています。社内の共通語も日本語で、会議で使う言葉や資料、普段のメールでは日本語を使っています。これには、3つの理由があります。
ひとつは、日本人と中国人お互いが相手のことを知り、コミュニケーションをとる必要があるということです。国が違えば文化の違いもありますが、まずは言葉を知り交流することでお互いの気持ちが分かるようになります。気持ちを知れば、モチベーションも上がり仕事の能率も上がります。もちろん、我々は日系企業ですから企業文化を知るという意味でも日本語は重要です。
ふたつめは、人材育成の観点です。日本語ができれば、社員にとっては例え別の会社に転職したとしても強みになります。また、日本人駐在員や日本本社の人間からいろいろ学ぶことができ、語学以外のスキルも習得する機会が増えます。語学により成長のチャンスが増えるのです。
もうひとつはもっと実利的な話なのですが、仕事の生産性に関わるからです。我が社は通訳専門の人材を置かず、社員全員が日本語でやり取りしています。直接コミュニケーションをとることで、通訳を介す時間も節約できますし、意思疎通がうまくいっていないときもすぐに気づけます。
日本本社と遠隔でやり取りする機会も多いので、特にマネージャー以上の人間には日本語能力を高め、日中をつなぐ役割を担ってもらうことを期待しています。
制度面での工夫
今、経済は厳しい状況にありますが、教育は長期的に考え、ある程度のコストや労力を割くべきだと考えています。また、会社として重視している能力を明確に示し、社員のやる気を高めるため、人事制度の設計も工夫しています。
前述の日本語に関して言えば、ビジネス場面での日本語によるコミュニケーション能力を客観的に評価するための指標として、BJTを用いています。弊社では2005年からBJTを活用していますが、BJTで出題される問題は実際の仕事上の場面と非常に近く、実践的で指標として使いやすいと考えています。
現在、①規定以上のスコアであれば受験料は会社が負担②スコアに応じて日本語手当を支給③昇格の基準として一定レベルを要求(例:係長-J3以上が必要、など)という形で制度に組み込んでいますが、制度化以降、実際に社員のモチベーション、日本語能力も上がり、一定の成果が得られたと考えています。
我が社は今年で15周年を迎えます。その間さまざまな試行錯誤を行ってきましたが、我々が日本企業である限り、日本語を大事にし、長期的な視野で人材育成を行うというポリシーは揺るぎません。

当社では発電所や石油コンビナート向けの大型構造物を製造しているため、お客様の厳しい要求に応える必要があり、社員ひとりひとりの知識・技能向上が非常に重要です。日立の持つ知識・技能を修得するツールとして、日本語は欠かせません。
そこで当社では、実用的な日本語を学ぶ目標としてBJTを受験させています。あるレベルに達することが目標ではなく、意欲を持って常に継続して上を目指してもらう為に、J3以上のレベルに応じた手当を、2年間という期限付きで支給しています。
当社は今後も現地化を進めていきますが、日本語を通じて日立の企業文化や全社的なビジョンを理解し、当社の核となる社員を育てていきたいと考えています。


















