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入社4年目にして3つの部署を経験して多くのスキルを身に付けた後、現在は京都本部で啓発事業に携わる佐藤さん。彼女が今、どんな思いで、どんな業務に取り組んでいるのか、この先の目標も含めて、リアルな姿を紹介します。

佐藤由依
佐藤 由依Sato Yui

研究開発部 啓発推進課

2017年入職。普及部(東京事務局)で漢検の普及活動を担当し、翌年、検定・編集部書籍管理課に異動。協会発行書籍の販促活動を行いながら、スマホ向け学習アプリの制作にも携わる。2019年より現部署に所属。「漢字コンテスト」「漢字カフェ」など、日本語・漢字に関する啓発系コンテンツの運営業務を担っている。
前任者たちが作り上げた大切な人に想いを伝える漢字コンテスト
佐藤

家族や恋人、恩人や友人、自分自身に宛てて、日頃は言えない素直な気持ちを漢字一字に託して贈る「今、あなたに贈りたい漢字コンテスト」。これは、東日本大震災の後、絆を大切にする社会を実現するため、「絆プロジェクト」という社内プロジェクトとして発足したもので、現在は私が所属する啓発推進課が運営を担っています。
このコンテストの運営業務は、応募が始まる前からスタートします。まず、ポスターやチラシなどの資材を作成した後、コンテストサイトを作成。募集を締め切った後は、一次・二次・最終と選考を進め、受賞作品の発表、表彰式の開催と続き、作品集を完成させるまでが一連の流れです。
担当1年目の2019年は、前部署から異動したばかりということもあって手探りではありましたが、コンテスト発足当時の想いを忘れず、応募者が自分の気持ちと素直に向き合ったり、大切な人に想いを伝えたりすることができる場をしっかりと守っていくことを心がけて運営にあたっていました。それに加えて、漢字や文章の作成が苦手で、いきなり勉強に取りかかることが難しい方への興味喚起となるようなコンテストにすることも意識していました。

佐藤
より魅力的なコンテストにすべく関連部署に徹底リサーチ変化を恐れず進み続ける
佐藤

なかでも、最も力を入れて取り組んだのが、さまざまな角度から運営方法の改善を図ったこと。たとえば、前年度の応募団体を対象にアンケートを行ってリアルな意見を集めたり、普及部の職員から、どんな資料なら使いやすいかをヒアリングして、それを反映したパンフレットを作成したりするなど、とにかくいろいろな人の意見を聞きながら、変更すべきと思ったところはどんどん変更していきました。応募用紙に、作品づくりのヒントとなる「書き方スリーステップ」を掲載したのも、そうしたリサーチの結果です。
「漢字カフェ」や「漢字ジャーナル」など、協会が持っている媒体に紹介記事を掲載して露出を増やしたり、漢字ミュージアムでは、家族をテーマに歴代作品を紹介する企画展も実施しました。また、長らく休止状態だったTwitterも再開。学校を通してだけでなく、個人の方にも興味を持ってもらえるよう、過去の作品や誤字脱字クイズなど、さまざまな情報を発信しました。
結果、2019年度の応募総数は46,382作品。過去最多のご応募をいただくことができました。慣れない業務で不安もありましたが、自分のやってきたことが間違いではなかったと感じることができてホッとしたことを今でもよく覚えています。

佐藤
多くの人々に愛され教育現場でも活用される意義あるコンテストに成長
佐藤

ただ、2020年3月に開催する予定だった表彰式は、新型コロナウイルスの影響で中止となってしまいました。表彰式は毎年、著名な先生方にご出席いただき、その場で講評をいただきます。その講評を楽しみにしておられる受賞者の方もいらっしゃると思い、各先生に特別に依頼し講評を一枚の紙にまとめ、受賞者のみなさんにお送りしました。表彰式の中止は残念でしたが、受賞者のみなさんにも喜んでいただけたと思います。
また、実施団体に行ったアンケートでは、このコンテストが私たちの想像以上に「表現力」の学習分野で活用されていることがわかり、新学習指導要領のなかでも取り組む意義のある事業だと再認識することができました。
今後は、このコンテストを教育の現場で広く活用してもらうと同時に、多くの人に愛されるコンテストに育て、漢字や日本語に興味を持つ人や、文章や手紙を書くことが好きになる人を増やしていきたいと思っています。現時点での目標は応募総数5万通ですが、ゆくゆくは応募総数約20万通の「今年の漢字」に少しでも近づけたらいいですね。

佐藤
すべての人に向けて平等に興味喚起するそれが啓発活動の目的
佐藤

普段は「漢字ペディア」や「漢字カフェ」の運営、漢検1級・準1級合格者に送る「会員通信」の編集業務など、コンテスト以外の業務も幅広く担当しています。コンテストの運営もそうですが、サイトの運営や機関誌の発行など、締切のある業務が多いので、自分の中で優先順位をつけながら、テキパキと進めていくことを心掛けていますが、まだまだうまくいかないことも多く、先輩方にフォローもいただき、日々成長していけるように頑張っています。
漢字検定や文章検定に関わる部署が多いなか、ここはまったく違う動きをする部署なので、良い意味で独立して、きちんと啓発活動を行っていくことが大切だと考えています。コンテストを通して漢字や日本語に好きになってくれる人を増やすだけでなく、すでに漢検1級・準1級に到達している人たちのこともしっかりと考え、支えていく。すべての人に向けて平等に興味喚起することが、私の最も重要な役目だと思っています。