第13回 今、あなたに贈りたい漢字コンテスト

第13回 今、あなたに贈りたい漢字コンテスト小学生部門 受賞作品

文部科学大臣賞
小学生部門 文部科学大臣賞 受賞作品

「教」

妹 へ

兄 より

「あれなに?」妹は2才だからいろんなことがふしぎ。兄なのでぜんぶ教えてあげたいけど、ぼくでもわからないことはある。しらべてしらべてしらべまくって教えてあげる。われながらいい先生。ぼくにわからないことがあるって教えてくれた妹もいい先生だよ。

小嶋 杜和 さん

香川県・7歳・香川大学教育学部附属高松小学校

受賞者コメント

先生からしょうに入れたと聞いてさいしょはびっくりしました。せつ明を聞いてだんだんうれしくなって妹に教えてあげたくなりました。
かえって家ぞくに話したら、りょう親はおめでとうと言ってくれました。妹はたぶん、よくわかってなかったと思います。でもぼくとりょう親がニコニコしてたから、妹もうれしいきもちになったと思います。
かん字が読めるようになったら、もう一回教えてあげたいなと思いました。
ありがとうございます。

審査員からのコメント

「えっへん、われは先生だぞ」。そうむねをはっているお兄ちゃんのすがたが目に見えるようです。妹より5歳もせんぱいなんだから、いろんなことを知っているよ。それでも世の中にはわからないことがあるんだという「けんきょ」なきもちがあります。わからないことをしらべるという「どりょく」をおこたらないせきにんかんがあります。そして妹にぎゃくにおしえられているという「こうじょうしん」があります。むかしギリシャにソクラテスというてつがくしゃがいて、「無知の知」ということをとなえました。それを思い出してしまいました。いつまでもそのきもちをわすれないでね。

橋本五郎

日本漢字能力検定協会賞
小学生部門 日本漢字能力検定協会賞 受賞作品

「菫」

大きくなったわたし へ

わたし より

わたしは、すみれ。おかあさんにりゆうをきくと「すきな花。あなたの生まれた三月からさく花だよ」とおしえてくれた。花ことばで、けんきょ、せいじつだというけれど、どういういみだろう。なまえをかんじでかけるけど、大きくなったらいみがわかるかな。

三宅 菫 さん

岡山県・6歳・倉敷市立緑丘小学校

受賞者コメント

菫の花がさくきせつに、すてきなしょうをもらえて、とてもうれしいです。はじめて、きょうとにいけることも、とてもうれしいです。しんさいんさん、えらんでくれて、すばらしいたんじょうびプレゼントをありがとうございます。
わたしは、5さいになったとき、名まえをかん字でかいてみたいとおもいました。
「くさかんむり、一(いっ)、中(ちゅう)、三(さん) 」と、おかあさんにかきかたをおしえてもらいました。
一(いっ)、休(きゅう)、さん、ではないので、ごようじん、ごようじん。
これで、わたしもかんたんにおぼえられたので、菫のかん字をしらない人は、ぜひ、おぼえてみてください。そして、わたしのこともおもいだしてみてね♡
わたしは、かん字がすきなので、これから、たくさんおぼえて、かいていきたいです。
だれかにおくりたいかん字を見つけたら、かいて、菫の花がさくきせつに、またきょうとへいって、たんじょうびプレゼントをもらいたいです。

審査員からのコメント

協会賞(きょうかいしょう)、おめでとうございます。
じぶんの名まえを漢字(かんじ)で書(か)けるけれど、なぜ「菫」なのか、また、教(おし)えてもらったスミレの花ことば、「けんきょ」「せいじつ」ってどういう意味(いみ)なのか、成長(せいちょう)した未来(みらい)のわたしだったらわかるだろうかと問(と)いかける作品です。
純粋(じゅんすい)で、素朴(そぼく)な気持(きも)ち、考(かんが)えが書かれていて、小学1年生らしい作品(さくひん)だと思いました。
菫さん、かわいい名まえですね。学校で勉強(べんきょう)したり、本を読(よ)んだりして、さまざまなことを学んではじめて「菫」のことがわかると思います。がんばって、いろいろなことをたくさん学んでくださいね。

山崎信夫

審査員賞
小学生部門 審査員賞 受賞作品

「甘」

我が家のシシトウ君 へ

あんみ より

我が家のベランダのシシトウ君、楽しみにして君をしゅうかくしたよ。わくわくしながら君をパクッと食べたよ。そしたら、辛すぎて、涙が出たよ。手塩にかけて育てたシシトウ君、甘くなれるように私から、「甘」という漢字を送ります。おいしくなーれ!!

粟田 あんみ さん

愛知県・8歳・名進研 レインボーキッズ本部

受賞者コメント

入賞の連絡を聞いて、本当におどろきました。

この作品は、我が家の家庭菜園の出来事を書きました。私はシシトウが大好きで、一番楽しみにして育てました。トマトやナスはおいしくできたけど、シシトウだけは葉ばかりで、なかなか実がなりませんでした。

やっと実がなり、楽しみにして食べたのに、びっくりするほど辛かったのです。口の中が熱くて、痛くなりました。私は生まれて初めて涙が出る食べ物を食べました。

そんなシシトウくんに、少しでも甘くなってほしいという願いをこめて、「甘」という漢字を贈りました。

この賞をいただき、その出来事が一生忘れられない大切なものになりました。ありがとうございました。

最後に、シシトウくん、次こそは甘く育ってね。

審査員からのコメント

あんみさん、いっしょうけんめい育て、食べるのを楽しみにしていたのに、こんなに辛いとは思わなかった。こんなはずじゃなかった。その気持ち、よーくわかります。でも、こうも思うんですよ。そもそもシシトウとは辛いものではないのか。辛いから好きな人もいるのではないか。さらにむずかしいことを言えば、辛いところにシシトウの「そんざい理由」があるのではないか。私なら、シシトウに甘さを求めるのではなく、その辛さの中においしさを見いだすようにしたいと思います。人もそうです。その人の良さを見ることが大切だと思うのです。

橋本五郎

審査員賞
小学生部門 審査員賞 受賞作品

「満」

EXPO2025 へ

ぼく(あやと) より

万博は、楽しい思い出を作らせてくれた。夜の水のショーと花火は格別だった。ぼくは「喜怒哀楽」すべての感情を味わった。喜は、パビリオンに入れた時。怒は、行列の待ち時間。哀は、家へ帰る時。楽は、万博全体。そんないい思い出をありがとう万博!

石元 文都 さん

兵庫県・10歳・川西市立桜が丘小学校

受賞者コメント

この度は素敵な賞を頂きありがとうございます。
僕は三人兄弟の長男で、弟と妹が帰省している間お母さんと万博に行きました。なぜ「満」の字を選んだかというと、万博を満喫したからです。さらに受賞が重なり、本来の数十倍いい思い出になりました。万博に行く前日の夜、楽しみな気持ちと万博に行ける喜び。実はこの時点からちょっぴり喜怒哀楽を味わっていました。朝早起きで怒り。万博内で喜怒哀楽をすべて味わい、帰る時の哀しみ。この味わいを忘れられない。あと一回家族で行く予定だったけど、お父さんが仕事だったりチケットがとれなかったりで行けませんでした。次に日本で開催される万博は家族で行きたいな。
このたびはコンテストまで受賞して過去最大級の思い出になったよ万博。
受賞させてくれたコンテストと万博は、僕の一生の宝物。

審査員からのコメント

私も大阪・関西万博を見学しました。でも、はずかしいことに、あやと君のようにたくみな表現で日記に感想を書くことはできませんでした。「喜怒哀楽」の4文字で、万博を見学したすべての人の気持ちをみごとに言い表しています。ものごとをかんさつして表現するばあいに大切なことは、むずかしい言い方ですが、いかにかんけつに本質をつかんで短い言葉で言いあらわすかにあります。それをきちんとふまえているのです。そして何よりも感心したのは、「そんないい思い出をありがとう万博!」と感謝の気持ちで結んでいることです。

橋本五郎

審査員賞
小学生部門 審査員賞 受賞作品

「米」

農家さん へ

ぼく より

ぼくは、ご飯が大好きです。炊きたての白いご飯は最高においしいです。当たり前に食べてたご飯が買えなくなったときはすごく悲しかったです。暑かったり、寒かったり、ぼくの知らない所でがんばってお米を育ててくれてありがとう。残さずきれいに食べます。

岩佐 奏澄 さん

千葉県・9歳・八千代市立みどりが丘小学校

受賞者コメント

ぼくの作品を選んでくれて、ありがとうございました。すごくおどろいて、ほんとうにうれしかったです。
ぼくは白いごはんを食べないと元気が出ません。食べ物の中で、何よりも白いごはんが大好きです。
お店にお米がなくなったときは、とても悲しくなりました。そして、当たり前に食べていたことが幸せだったんだと気付きました。
「農家さん、お米を育ててくれてありがとうございます」の思いを伝えたくて書きました。
ぼくの気持ちが農家さんに伝わったらうれしいです。

審査員からのコメント

私もご飯が大好きです。毎朝シャケとおしんこでご飯を食べています。炊きたての白いご飯が最高においしいというのもまったく同感です。この文章には、そんな素直な気持ちがよくあらわれています。そして、当たり前と思っていたご飯が買えなくなったところから、お米をつくってくれている農家の人の苦労におもいをはせ、「残さずきれいに食べます」と決意?を書いています。そうなんです。昔から「食べるものを残すと罰(ばち)があたるよ」と言われたものです。あなたの作文を読んで私もご飯をかみしめて食べるようになりました。

橋本五郎

佳作
  • 川岡 芽生 さん(大阪府・12歳・大阪教育大学附属天王寺小学校)
  • 横谷 佳吾 さん(長野県・10歳・千曲市立東小学校)
  • 小川 颯馬 さん(山口県・10歳・山口市立大海小学校)
  • 諏訪 雄大 さん(岡山県・11歳・倉敷市立薗小学校)
  • 森重 希愛 さん(千葉県・11歳・暁星国際流山小学校)
  • 山口 正俊 さん(大阪府・12歳・関西創価小学校)
  • 荒井 六花 さん(埼玉県・6歳・久喜市立栗橋小学校)
  • 杉野 克真 さん(埼玉県・9歳・久喜市立栗橋小学校)
  • 粟村 麻央 さん(大阪府・10歳・大阪教育大学附属天王寺小学校)
  • 岩渕 慎 さん(千葉県・9歳・八千代市立大和田小学校)

※ 受賞者の都道府県、団体名、年齢、職業は応募当時のものです。

※ 基本的には応募作品の原文をそのまま掲載しておりますが、一部修正を加えている箇所がございます。ご了承ください。