今年の漢字®
2020年「今年の漢字」第1位は「密」
「密(ミツ・ビツ/ひそかに・こまかい)」が表す2020年とは・・・
新型コロナウイルス感染症が日本を含め世界的に流行し、年初から現在に至るまで日々の活動が制約された一年。多くの方が「密」という漢字一字を意識し続けた。
- 1月に日本でも最初の感染者が発表されて以降、新型コロナウイルス感染症の流行は収まることなく年末を迎えることに。感染防止策として、「換気が悪く」、「人が密に集まって過ごすような空間」、「不特定多数の人が接触するおそれが高い場所」を避けることが政府から要請され、自治体からは『NO!3「密」(密閉・密集・密接)』という言葉が発信された。多くの人が常に「密」を意識しながら行動するようになり、日常生活にも大きな影響を及ぼした。
大切な人との関係が「密」接になり、人とのつながりの大切さを再認識する機会になったという声も。
- 「密」を避けるための新しい生活様式が提唱され、在宅勤務でのリモート会議、オンライン飲み会や遠方の友人・親類などと映像を通してバーチャルに会う機会が生まれた。物理的距離があるなかでも「密」に人との関わりを持つことができる、と感じた人も多かった。来年こそは対面で「密」に人と関わり合えるようにとの願いも込められた。
政界、芸能界でも秘「密」が多かった一年。
- 政治では、日本学術会議の一部会員の任命拒否が内「密」に行われたことで問題に。また、芸能人の「密」会報道や薬物報道など、「ひそかに」という秘「密」の意味で使われることもあった一年。
世界中が新型コロナウイルス感染症流行の影響を受けた一年。“3「密」”という言葉が提唱され、生活・行動様式が「密」にならないよう国民が意識し続けた。海外でも3C(Crowded places, Close–contact settings, Confined and enclosed spaces)としてメッセージを発信されるまでに。また、政治判断が「密」室で行われたことや芸能界での「密」会報道などでも使われた年。
公益財団法人 日本漢字能力検定協会は、皆様に漢字の奥深さと意義を再認識していただくための活動の一環として、毎年年末に今年一年の世相を表す漢字一字とその理由を全国から募集し、最も応募数の多かった漢字を、京都・清水寺の森清範貫主の揮毫により発表しています。
本年も、11月1日(日)から12月6日(日)までの期間、2020年の世相を表す漢字一字とその理由を全国から募集した結果、208,025票(※昨年2019年は216,325票)の応募をいただき、「密」が28,401票(13.65%)を集めて1位となりました。
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