今年の漢字®
2011年「今年の漢字」第1位は「絆」
「絆(ハン・バン/きずな・ほだす)」が表す2011年とは・・・
日本国内では、東日本大震災や台風による大雨被害、海外では、ニュージーランド地震、タイ洪水などが発生。大規模な災害の経験から家族や仲間など身近でかけがえのない人との「絆」をあらためて知る。
人と人との小さなつながりは、地域や社会などのコミュニティだけでなく、国境を越えた地球規模の人間同士の「絆」へ。
SNSをはじめとするソーシャルメディアを通じて新たな人との「絆」が生まれ、旧知の人との「絆」が深まった。
また、国際社会ではいくつもの民主化運動が起こった。
一方、ワールドカップで優勝した、なでしこジャパンのチームの「絆」には日本中が感動し勇気づけられた。
2011年は、未曽有の災害により、「絆」の大切さを知った年
財団法人 日本漢字能力検定協会は、皆様に漢字の奥深い意義を再認識していただくための活動の一環として、毎年年末に全国から今年一年の世相を表す漢字一字を募集し、最も応募数の多かった漢字を京都・清水寺の森清範貫主の揮毫により発表しております。
本年も11月1日(火)から12月5日(月)までの間、2011年の世相を表す漢字一字を全国から募集した結果、496,997票の応募をいただき、「絆」が61,453票(12.36%)を集めて1位になりました。
応募者が「絆」を選んだ理由は、下記に分類できます。
「絆」を知る、気づく
東日本大震災で、家族や仲間の尊い命を失うことや、また連絡が取れず不安な日々を過ごした体験は、あらためて家族・友達・恋人・地域の人々との「絆」の大切さを知り、希薄になっていると言われる人間関係に気づくきっかけとなった。また結婚相談の増加や、婚約指輪の売れ行きが伸びるといったことからも、震災は未婚者が新たにパートナーとの「絆」を持つ契機ともなった。
「絆」が生まれる、つながる
- タイガーマスクの伊達直人をはじめとする名義で、全都道府県の児童養護施設などに、ランドセルや文房具、現金などが届けられるという善意の「絆」が生まれた。
- 東日本大震災の被災地では、交通網が麻痺し、ライフラインが絶たれたが、日本全国各地、また世界中からボランティアが駆け付け、支援の「絆」が生まれた。
- 震災時の情報伝達手段としてSNSが注目された。その後、日常のコミュニケーション手段として活用する人がさらに増えた。
- 中東、北アフリカ諸国の民主化運動において、ソーシャルメディアが民衆の結集力を生み出す一助になったと言われた。
勇気と希望の未来への「絆」
なでしこジャパンがチームの「絆」により勝ち取ったワールドカップ優勝は、多くの国民に感動と、勇気、笑顔を与えた。
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