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どっちを使うのがよりふさわしい? ~状況を正確に伝えるために~

由衣さん:最近、ニュースを見ていて気になったんですが、「保釈」と「釈放」って、どう違うんでしょうか?どちらも、容疑者が自由になるという印象なんですが……。

漢検博士:なかなか身近では使わない言葉だからわかりにくいけれど、人生何があるかわからないし、言葉としてはちゃんと理解しておこうか。「釈放」とは、身体的拘束を解くこと。「保釈」は釈放の一種で、一定の条件のもと、勾留していた被告人の身体的拘束を一時的に解くこと。つまり、釈放は疑いが晴れたり、証拠不十分だったり、軽微な事件なので起訴されない場合、あるいは刑期を終えた場合など、身体を拘束する理由がなくなった場合に使われ、保釈は拘置所や留置所から出ることはできるが、勾留の効力は続いている、という違いがあるんだ。ちなみに、容疑者とはまだ疑いを受けているだけで起訴されていない段階で使い、起訴されると被告人になるんだ。だから、「保釈」は「容疑者」ではなく「被告人」に対してしか使われないんだよ。

由衣さん:うわ~、難しいですね。でも、状況が大違いなのはわかりました!言葉って、なんとなくわかったつもりで使っていてはいけないんですね。

漢検博士:その通りだね。ほかにも、状況に合わせて使い分けたい言葉をいくつか挙げておこう。

  • 採決/裁決
    どちらも物事を決定する際に使われるが、「採決」は会議などで全体の意見をはかったうえで決定すること、「裁決」は上司や行政庁などがよいか悪いかを判断して一方的に決定すること。
  • 下世話/下劣
    低俗な内容や人物を評するときに使いがちだが、「下世話」は単に下々の者(一般庶民)がよく口にする言葉や話のこと。品性が下品で卑しいと批判する場合は「下劣」を使う。
  • 四面楚歌/孤立無援
    「四面楚歌」は、周りをすべて敵や反対者に囲まれ、味方がいない状態のこと。「孤立無援」は、ひとりぼっちで頼るものがない状態。よく似た状況だが、一人ではなく集団であっても周囲が圧倒的多数であれば「四面楚歌」に陥ることがあり、「孤立無援」は、周囲が反対する者とは限らず、賛同者が現れない場合に陥ることもある。

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