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何を食うかで状況が変わります ~冷や飯、蓼、割り、泡などいろいろ食べます~

悠一さん:先輩に「一緒に飯、食いませんか」と誘ったら、「先輩に“食う”を使うのは失礼だ」と注意されたんですが、「食う」は慣用句にもよく使われますよね。

漢検博士:「食う」は「食べる」のくだけた言い方だと思っている人は多いが、もともとは別の表現なんだよ。「食う」は食物を噛んで飲み込むことを、「食べる」は「お与えになる」という意味の「たぶ(賜ぶ/給ぶ)」からできた語で、「飲食物をいただく(受け取る)」という意味だったんだ。やがて「食う」と同じ意味で使われるようになったとき、「食う」よりていねいな表現とされたんだね。昔は「食う」と言うほうが一般的な表現だったから、日常生活の中から生まれた慣用句では「食う」を使うことが多いんだよ。

悠一さん:じゃあ、先輩に失礼じゃない範囲で「食う」を使うためにも、「食う」が入った慣用句を教えてください!

漢検博士:う~ん、動機が不純だが、意欲を買って、いくつか挙げてみよう。

  • 割りを食う
    意味:ある出来事に対して損をする、不利益な立場に立たされること。「割り」とは、物事を割り振ること、転じて分配金やその損得を言うようになった。
  • 冷や飯を食う
    意味:冷遇されること。昔、後継ぎである長男以外は冷遇され、温かいご飯を食べられなかったため。
  • 同じ釜の飯を食う
    意味:苦楽を分かち合った親しい間柄のたとえ。親族ではないのに同じ釜で炊いたご飯を食べるなど、寝食=苦楽を共にしたことから。
  • 蓼(たで)食う虫も好き好き
    意味:人の好みはさまざまであることのたとえ。蓼のように苦味のある草でも好んで食べる虫がいることから。
  • 泡を食う
    意味:驚き慌てる様子。「慌てる」の「あわ」に「泡」を当てたと言われる。

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