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「咲」と書いて「えみ」は特殊な読みの名前? ~漢字の連想ゲームを楽しもう~

由衣さん:私の友だちに「咲」と書いて「えみ」と読む子がいるんですが、そういう学校では習わない読み方をする名前は読んでもらいにくくて就職で不利だと言われて落ち込んでいるんです。

漢検博士:いったい誰がそんなことを言ったんだい?「咲」と書いて「えみ」と読むのは、『古事記』にも出てくる読み方に由来するんだよ。『古事記』に「八百万神(やおよろずのかみ)共(とも)に咲(わら)ひき」という文章があるように、実は「笑」と「咲」はもともと同じ「わらう」ことを表す漢字だったんだ。だから、「笑」と同様に「咲」を「えむ」「えみ」と読むのは漢字辞典にも載っている正式な読み方なんだ。しかし、花が開くことを「花笑う」とも表現することから、日本人は「花がさく」という意味を表すのに「咲」の字を使うことに決めたんだ。今ではおかしいときは「笑う」、花が開くことは「咲く」と使い分けているから、「咲」を「えみ」と読むのを特殊に感じるんだろうね。

由衣さん:そうだったんですね!今度、友だちにも教えてあげます。特殊な読み方をするなんて最近の風潮だと思っていたんですが、昔の人が「わらう」という意味の字を「花が開く」ことを表すのに使ったように、実は伝統的なことかもしれないですね。

漢検博士:そうだね。たとえばこんな苗字もなかなか遊び心にあふれていると思わないかい。 小鳥遊(たかなし):鷹がいなければ小鳥は気ままに遊ぶことができるから。 五六(ふのぼり):将棋の歩(ふ)が五六の位置から一つのぼって敵陣に入ると“と金”になることから。 四月朔日(わたぬき):4月1日になると衣替えで着物に入れていた綿を抜くことから。 月見里(やまなし):山がないと月がよく見えるから。 一(にのまえ):1は2の前だから。 連想ゲームをするように漢字を書いたり読んだりする言葉あそびが、昔から日本人は大好きだったんだろうね。

※苗字の読み方、由来は一例です。

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