岐阜県

岐阜聖徳学園大学附属小学校

多様な学びを選択し、成長できる環境を大切に

本校は平等・寛容・利他の建学の精神のもと、「やさしい子(自分を見つめ、仲間に優しくできる)・つよい子(できるまであきらめない)・かしこい子(自分で感じ、考え、みつけていく)」のバランスのとれた子どもの育成を目指し、1人1人の可能性を伸ばしています。
また、これらを体現していくために、『多様な学び』を選択し成長できる環境を整えています。具体的には、ICT教育や情報学習をいち早く取り組み、英語教育では1年生から週3時間の授業全てにALTを配置しています。総合的な学習では伝統行事(百人一首・日本舞踊・囲碁・茶道・邦楽)に触れる機会を設け、ゆたかな心を育みます。そしてアフタースクールでは、個人の興味に応じた多種多様な講座開設をしています。系列校への内部進学もありますが、個性を大事にしたいという想いから『多様な進路選択(外部進学)』が可能な点も特色のひとつだと考えています。

子どもたちの、今と将来を支える語彙力

国語のみならず、すべての教科学習において、教科書などの文章を読んでその内容や意味を理解できなければ、新たな知識や技能の習得が思うように実現しません。日本語の文章は、漢字を使って意味が形成されているため、小学生時代により多くの語彙を蓄積していくことが、子どもたちの今と将来の学びを支えると考えています。国語科では、全ての学習の基盤となる「漢字」の習得に注力して指導しています。
授業では、全学年共通して週1時間以上の漢字学習の時間を設けています。漢字ノートを使用し、漢字一字の読み・部首・部首名・画数・筆順を学びます。そして、学んだ漢字が使われている熟語を3つ書きだし、それぞれの意味を学びます。さらに加えて、調べた熟語を使って短文を作成するところまでを全ての配当漢字を対象として指導しています。意味調べにおいては辞書を使っておりますが、学年が上がるにつれ、目的に応じて漢字辞典と国語辞典を使い分けることも身についてきました。このような指導を積み重ねていくことが、将来に生きて働く語彙力となることを期待しています。

学ぶことの楽しさを経験し、確かな学力を身につける

このたびの受賞をお知らせいただき、職員一同、驚きとともに大変喜んでおります。「日本漢字能力検定協会賞」の受賞は、学校生活において児童・教員が日々努力を積み重ねたことや、家庭学習において保護者の方々のご協力があったことで、成し遂げられた成果だと受け止めております。
本校では、上位級に積極的に挑戦させるのではなく、各学年の配当漢字を100%習得させることを目指しています。漢字検定の出題範囲は学習指導要領に準拠しているため、児童・教員のどちらにとっても目標となり、全校をあげて挑戦しています。例年11月に受検を行っておりますが、漢検に向けた学習により、それ以降の授業では教科書の内容がすべて読めるようになっているため、教科学習においても効果を発揮しています。
漢字学習は手書きでコツコツと努力が必要ですが、その先にある達成感を合格というかたちで味わうことで、学ぶことの楽しさを経験してほしいと願っています。漢検合格に向けた学習を通じて、学び方(学習スタイル)を学ぶことができる児童や、クラス全員で合格を目指し、児童同士で教え合う様子を目にします。目標を持つことで、「学習習慣の確立」や「主体的かつ協働的な学び」にも繋がっていることを実感しています。