東京都

海城中学高等学校

高いパフォーマンスを生み出す、共生・協働の力を育む

本校では、体験学習プログラムなどを通して、「対話的なコミュニケーション能力」や「コラボレーション能力」の育成に取り組んでいます。他者と協働する体験を「気づき」を得る場・機会として位置づけています。
国語科では、言葉で何かを表現する経験・体験を通して、そのおもしろさ、難しさ、両方を味わってほしいと考えております。授業は、話す、聴く、書く、読む、をバランス良く取り入れる工夫をしています。

人生を豊かにする、国語力の育成

語彙力の向上は、世の中の見え方を一変させます。「見える世界が変わった」と生徒に感じてもらえる機会を作ることができるのが国語の魅力と考えます。言葉を地道に蓄積していくことの大切さを、実感を伴って理解してもらうことを心掛けています。「漢字」は言語能力を支える知識のひとつとして、深く掘り下げて知ることが大切だと考えています。字そのものを記号ととらえるのではなく、意味やイメージを内包する素敵な箱として漢字をとらえられるよう、働きかけるようにしています。

言葉を自分のものにする、確かな漢字力

この度、漢字検定における本校の取り組みが「日本漢字能力検定協会賞」受賞というかたちで評価されたことを大変うれしく思います。本校では中学生のうちに漢検2級に到達させることを目指しています。具体的には中学1年生で3級、中学2年生で準2級、中学3年生で2級を目標として設定しています。常用漢字を文脈の中で活用できるレベルに到達する過程には、字を記号で覚えることへの限界に当たる瞬間が訪れます。このような状況に直面した際に、一定の時間をかけて学習していくという経験を積むことや、その語彙の使い方まで意識して習得してくことに意識を向かせることで、確かな漢字力の定着を促してきました。今回の受賞は、日々の努力が認められたという何よりの証であり、教員にとっても生徒にとっても励みになります。