神奈川県

浅野中学校・高等学校

社会に奉仕し、貢献できる人材を育む

本校では学校生活が人間形成の場であると考えています。第一志望校への進学実現を重要視しつつ、中高一貫教育の6年間の中で、社会で活躍できる人材の育成を目指しています。
そのため、学校生活においては、各教科教員が学年に応じた目標を掲示し、これらの課題に対して日々努力を積み上げて、確かな知識と教養を身に付けることと同時に部活動と学校行事の中で人間を育てたいと思っています。
国語科では、「物事を見抜く力」「根拠に基づいて的確に表現する力」の育成を通じて、世界の諸問題に対して自分の意見を持って対峙できる生徒を社会に送り出したいと考えています。

自分の意見を根拠に基づいて表現し、発信する

国語科では幅広い時代や内容の文章を学年に応じて取り扱い、「要旨を的確に捉え、その根拠を示す」ことに取り組んでいます。筆者の主張を捉えるためには、文章を構成するひとつひとつの言葉にこだわり、筆者の考えや思いを汲み取ることが重要だと考えます。生徒には、熟語もしくは漢字一字であった場合でも、由来や部首など歴史的背景に目を向けて説明し、漢字・日本語への関心を持てるよう心掛けています。先人がその時代に見た風景や景色、登場人物の心情を表現した「言葉」に注目して読み解くことを根底とすることで、文章全体を正確に理解する力が育まれると考えております。それらの内容を基に、自らの考えを深め、その考えを表現するところまでを授業内で取り扱っています。
昨今、大学入試においても、自分の意見や考えを他者に誤解なく的確に伝えることがますます重視され、入試形態も変化してきました。読むこと・書くことの指導を通じて、このような変化にも対応できる力が育まれることを期待しています。

語彙力を育てていくための、基礎となる漢字

今回このように名誉な賞を受賞し、大変嬉しく思います。今回の受賞が生徒の励みとなることを願っています。本校では目標に向かって努力し、成果を手にすることの素晴らしさを経験してほしいとの思いから、各教科でモチベーションを見出すための機会を数多く準備しています。その一つとして国語科においては、高校1年生までに「常用漢字」の習得、つまり漢字検定2級合格を目標のひとつに掲げ、中学1年生より取り組んでいます。

文章を読み解く力を高めるためには、語彙を豊かにしていくことが必要です。その語彙を育てていくための基礎となるのが「漢字」だと考えています。読む・書くということと、意味を理解することを目的として、文系・理系を問わず入学直後から段階を踏んで取り組ませています。漢字検定は2級の出題範囲が常用漢字であり、加えて大学入学共通テストに対応していることから、目標到達の指標として活用しています。