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対義語をスマートに使うには? ~「不○○」や「○○じゃない」を使わない表現を~

昌人さん:先日、論文を書くための講義を受けたんです。そのとき、僕の文章が悪い例のほうに使われていて、ショックでした……。対立する概念として、「得意/不得意」「積極的/非積極的」と書いているところがよくない、と言われたんです。別に、間違いじゃないと思うんですが、何がいけないんでしょうか?

漢検博士:なるほどね。前後の文章がわからないので間違いとは言い切れないが、正確ではないということが、注意を受けた理由だと思うよ。たとえば、「得意」の反対を「不得意」とすると「得意じゃない」ということになり、対極にある「苦手」まで「得意」なもの以外はすべて「不得意」に含まれるわけだ。もっとわかりやすく言うと、「最初」の反対は「最後」だけど、「最初じゃない」という言い方もありえるよね。でも、それだと最初以外、2番目以降全部が含まれて、意味が広くなってしまうだろう?

昌人さん:でも、文章によっては、どっちが間違いとは言えないんじゃないんですか?

漢検博士:そう、そこがダメ出しされた理由だろうね。反対の概念を言いたいとき、「不」や「非」や「じゃない」を使うと、本当に言いたいことが正しく伝わらない可能性があると指摘されたんだよ。日常会話ならともかく、論文やビジネス文書なら、伝えたいことを正確に表現しないといけないからね。「自由」の反対は「不自由」なのか「統制」なのか「束縛」なのか「専制」なのか、いろいろあるし、対義語として何がくるかによって、もとの「自由」の意味も浮き立ってくるわけだ。打ち消し語に頼らず、ちゃんと反対の意味の熟語を使って、スマートな文章を心がけようね。

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