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「ふんいき」で読み方が変わる? 音位転換を知っておこう!

昌人さん:「新しい」は「あたらしい」と読むのに、「新たに」と書くと「あらたに」と読むのはややこしい、と日本語を習っている外国人の友だちに言われたんですけど、なんで微妙に違うんですか?

漢検博士:実は「新しい」は奈良時代ごろは「あらたし」と読んでいて、「新た(あらた)」と語幹は一緒だったんだ。ところが平安時代には「あたらしい」に変化したようだね。そんなふうに、発音しやすいように、あるいは似た単語にひっぱられて、音の並びが変わってしまうことを「音位転換」というんだ。ほかにも、「山茶花(さざんか)」は本来「さんざか」と読んだんだよ。そのほうが漢字と対応しているだろう?

昌人さん:そんな言い間違いみたいな読み方が定着するんですねぇ!音位転換って、今も起こりかけているのがあるんですか?

  • 舌鼓(したつづみ/したづつみ)
    おいしくて思わず舌が鳴ること。「鼓(つづみ)」は日本の伝統的な打楽器で、「舌鼓を打つ」という慣用句として使う。しかし、濁点が後ろにあるのが言いにくいのか、「包み」と混同されたのか、「舌づつみ」と発音されることが多くなり、「したづつみ」と掲載される辞書もある。「腹鼓(はらつづみ/はらづつみ)」も同様。
  • 手持ち無沙汰(てもちぶさた/てもちぶたさ)
    何もすることがなくて間がもたないこと、退屈なこと。「沙汰」は善悪を見極めること、そこからその結果を通知する、手紙という意味が生まれ、「無沙汰」は音信のないこと、ほうっておくことを指すようになった。「ぶ+さた」なのだが、「楽しさ」「静けさ」などのように、形容詞や形容動詞に「さ」をつけて名詞化するのと混同し、「さ」が語尾に来て「ぶたさ」と言うようになったと思われる。
  • 雰囲気(ふんいき/ふいんき)
    音位転換というよりは、2音目の「ん」が小さくなり、3音目の「い」が大きく出てくることによって、「い」を先に発音しているように聞こえる。言い間違いというよりは、「ふいんき」と聞き覚えて広まったとも考えられている。全員(ぜんいん/ぜいいん)、原因(げんいん/げいいん)、店員(てんいん/ていいん)なども同様。

※太字のほうが本来の正しい読み方。細字は広まりつつある読み方。

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