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兄弟は「けいてい」と読む? ちょっと読み方が違う専門用語【法律編】

昌人さん:博士、僕はこれまで「兄弟」と書いて「きょうだい」と読んでたんですけど、法学部の友だちが、法律上は「兄弟」は「けいてい」だと言うんですよ。

漢検博士: 確かに、「姉妹」を「しまい」と言うように、「兄弟」は「けいてい」が正確な読み方かもしれないが、もはや「きょうだい」が一般的だろう。同じように、「継母(ままはは)・継子(ままこ)」も法律では「けいぼ・けいし」と読むなど、法律にはあえて古い読み方を残しているものがあるんだ。

昌人さん:同じ熟語に読み方が二つ……ややこしいですね。

  • 遺言(いごん)
    亡くなった人の意思を書き遺したものを一般には「ゆいごん」と言うが、法律上は「いごん」と読む。「ゆいごん」は誰でも残すことができるが、法律によって保護される「遺言」はどのようなものか、民法に明確に規定されている。そのため、法律的な条件を満たしていることを明らかにするためにも、法的に扱うものは「いごん」と呼び分けている。
  • 届出(とどけいで)
    一般には「とどけで」と読むが、法律的には「とどけいで」と読む。かつては法律上も実務上も「とどけいで」と読むのが普通だったが、常用漢字表が定められたとき、「出」を「いで」と読む読み方が入らなかったため、公文書や法令などはすべて「とどけで」と読むようになった。そのため、実務上でのみ、「とどけいで」という読み方が残っている。
  • 競売(けいばい)
    書画骨董などを競り売りにかけることを一般に「きょうばい」と言い、土地などの差し押さえ物件が裁判所で強制売却にかけられることを「けいばい」と言う。本来は「競売法(けいばいほう)」という法律があったため明確に区別されていたが、競売法が民法に吸収されたのにともない、一般的にはどちらも「きょうばい」で通すことが多くなっている。
  • 懈怠(かいたい)
    ものごとを怠ること、怠けることを一般には「けたい」と言うが、法律上は、同じ字を書いて、訴訟行為をなすべき期間内にそれを怠ることを表し、「かいたい」と読む。そもそも懈怠とは仏教用語で、修行を怠けることをいう。煩悩の一つとされ、こちらは「けだい」と濁って読む。

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