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「人一倍」は、人と同じ努力をすること? ~「倍」はいくつかける?~

沙織さん:今日、部活の先生が、「今度の大会に向けて、一人ひとりが人一倍の努力をしましょう」っておっしゃったんですけど、一倍だったら“×1”で、他の人と同じくらいの努力をするということで、変わらないんじゃないですか?

漢検博士:数学だと、一倍は“×1”、二倍は“×2”と表現するから、疑問に思うのも当然だね。でも、「倍」には本来、“×2”の意味があるんだよ。江戸時代まではずっと、倍は“×2”、二倍は“×3”、三倍は“×4”という意味で使われていたんだ。しかし、明治時代になって入ってきた西洋数学と合わせるために、「倍」は「×(かける)」を意味することにして、二倍といえば“×2”、三倍といえば“×3”という意味で使われるようになったんだ。

沙織さん:じゃあ、「人一倍努力する」という表現は古い使い方で、実際は「人の二倍の努力をしろ」ということなんですね。

漢検博士:そういうことだね。今でも、お金を借りるときに「倍にして返すから」と言ったり、やり返すときに「倍返し」と言ったり、慣用的な表現の中に「倍」というだけで“×2”を意味する言い回しが残っているぞ。つまり、「倍」も「二倍」もどちらも“×2”の意味で、文脈で使い分けるということだね。

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