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たるんだ空気に「喝!」を入れる ~似た意味の漢字と間違いやすい慣用句~

昌人さん:夏休みに帰省したときに、高校時代の部活の練習に顔を出してきたんですが、僕がいたころとは全然雰囲気が違っていて驚きました。ほかの人がプレーしている間に私語をしたり、ニヤニヤ笑ったり……。先輩たちが卒業したからって、気を緩めるんじゃないぞ!!と喝を入れてやりましたよ。

漢検博士:そんなことを言った、君のほうが「喝!!」だぞ。座禅のときのお坊さんや、テレビ番組のコメンテーターが「喝!」と大きな声を出すイメージから、厳しく叱ることを「喝を入れる」と言うと思っている人が多くなっているようだが、正しくは「活を入れる」と書くんだ。そもそも「活を入れる」とは、柔道などで気絶した相手の意識を回復させる術のことで、そこから、刺激を与える、元気づけるという意味が生まれたんだ。相手を活かす、復活させるのだから、「活」じゃないとおかしいよね。「喝」を使うなら、「一喝する」と言うといいぞ。

昌人さん:なるほど、うっかりしてました。激を飛ばしたつもりだったんですけどね~。

漢検博士:それもまた、漢字も使い方も間違っているぞ。正しくは「檄を飛ばす」。自分の主張などを人々に広く伝え、決起を促すことを意味するんだ。昔は木札に書いたから、木へんなんだよ。ただ、常用漢字でないために「ゲキを飛ばす」と書かれたり、馴染みのある「激」と書き間違われるなかで、「激励する」のイメージがついて、「元気のない人を励ます、発奮させる」という意味が派生し、もはや誤用のほうが定着した感があるがね。ほかには、文章を書き終える、執筆活動をやめるという意味の「筆を擱(お)く」を「置く」と間違える人が多いぞ。文章を書き終えたら筆は机の上に置くが、置いただけならまた取り上げるかもしれないよね。「擱く」には「やめる」という意味があるので、「筆を擱く」ではないと慣用句としては通用しないんだ。ついでに覚えておこうね。

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