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一部だけで意味が通じる四字熟語 歴史に登場する四字熟語(近世以降②)

漢検博士:四字熟語は本来、4文字で1つの意味をなすが、長く使われているうちに、さらにその一部だけで意味が通じてくるようになることがあるんだ。

悠一さん: 国語の先生は、ぼくたちは何でも省略するから、日本語の意味が失われてよくないって言いますよ。

漢検博士:略すのが悪いとは言わないが、もとはどういう言葉だったのか、ちゃんと知っておくことが大切だね。

たとえば、演技が下手な役者のことを評して「ダイコン」というが、もともと「大根役者」という四字熟語があり、いつの間にか「大根」だけでも同じ意味を表すようになったんだ。また、何か裏に思惑がありそうなことを「意味深」と言うが、これも「意味深長」が略されて使われているんだぞ。夏目漱石の「漱石」や「経済」のような有名なものも、もともとは四字熟語から来ているのは知っているかな?

  • 枕流漱石(ちんりゅうそうせき)
    意味:強情で負け惜しみの強い人のこと。屁理屈を並べて言い逃れをすること。
    出典:中国・西晋の孫楚(そんそ)が隠遁(いんとん)生活にあこがれ、「石を枕にし、川の流れで口を漱(すす)ぐような生活をしたい」と言うべきところを、「石で口を漱いで流れを枕にしたい」と言い間違えた。しかし、「石で口を漱ぐのは歯を磨くため、流れを枕にするのは耳を洗うため」と言い張って譲らなかったというエピソードから。自身を頑固者と思っていた明治・大正時代の文豪・夏目漱石がペンネームとしたことで有名。
  • 経世済民(けいせいさいみん)
    意味:「経」は統治する、「済」は救済するの意味があり、世の中を治め、人民を苦しみから救うことを意味する。
    出典:中国・東晋時代の著作で使われ、隋代には「経済」と略されて使われていたが、政治・経済・行政全般を示す概念だった。日本でも同様の意味で使われていたが、幕末に西欧との交流が始まり、「economy」の訳語として「経済学」が使われた。「経済」の語では意味が広すぎるのではないかということで、「制産学」「理財」などの訳語が用いられた時期もあったが、明治後期ごろ、現在と同様の意味の「経済」として一般化した。

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