公益財団法人 日本漢字能力検定協会

日本漢字能力検定

メニュー

団体受検 取組事例(小・中・高 等)

教育委員会

【NEW】アクティブ・ラーニングを具現化するためのツールとして、『漢検』を推奨しています

佐々木 孝司 教育長

東北 / 福島

[教育委員会] 福島県新地町教育委員会

佐々木 孝司 教育長

人間の思想(ものの見方・考え方)の基盤は「言語」である

 人間の思想(ものの見方・考え方)の基盤は「言語」であると考えます。日本人にとっての「言語」は「日本語」であり、それを理解した上で運用する力がなければ、良い思想(ものの見方・考え方)は生まれてこないと考えています。

 国は、自国や母国語、自国の伝統文化を愛しなさいと法令でも明言しています。しかし、国語教育における取り組みは充分とは言えません。私は、幼児期から大学生までの学習すべき段階の国語教育に力を入れるべきであると考えています。特に、脳の発達が顕著な義務教育段階での学校や家庭での漢字学習は大切です。また、社会人として巣立つ前の大学生には漢字や言語の使い方などを含めた国語基礎演習を必修科目にすることが重要であると機会がある度に教育関係者に申し上げています。

日本語のルーツを辿れば...

 「日本語」は「漢字」が源泉になっています。日本最古の歌集である『万葉集』は、「波流能波奈伊麻波左加里爾仁保布良牟(はるのはないまはさかりににほふらむ)」のように、漢字本来の意味とは関係なく、漢字の音だけで表記する万葉仮名が使われています。その後、日本人は多くの時間を費やしながらも偉大な知恵で漢字からひらがなやカタカナを創造しました。

 私たち日本人は、日本語のルーツが「漢字」であることを常に念頭に置くことが大切です。


「生きる力」、「社会を生き抜く力」、そして「アクティブ・ラーニング」

 阪神淡路大震災後に提唱された「生きる力」、東日本大震災後に提唱された「社会を生き抜く力」、そして現在の教育のキーワードである「アクティブ・ラーニング」。

 この三つのメッセージの意味するところを総合的に考え、共通する考え方として挙げられるのは、「子どもたちが現代社会で生きていくために必要なことは、さまざまな課題に自分自身でチャレンジして、夢の実現に向かい人生を歩むことである。しかし、人間は社会的生物であり、一人で生きるのではなく、多様な他者との関わり合いの中で生きていかなければならない。」ということです。この課題をクリアするためには、子どもたちの相手に伝える力・相手を理解する力、そして相互に交流できる力、つまり「コミュニケーション能力」の育成が必要です。

 そのためには、最初に日本語のベースである漢字の持つ意味を理解させることが不可欠であると考えます。


『漢検』はアクティブな知的体験活動である

 「アクティブ・ラーニング」について、私は以下のことを繰り返し行っていくことだと捉えています。

jirei_kanken_sinnchicyou.png

 以上のようなサイクルを循環させることによって、子どもたちの学びは充実したものになります。その好循環を体験させるために、『漢検』は使いやすいツールであると考えています。そのため、新地町では町内公立校全校での漢検受検を推奨しています。


漢字を意識させることが、学習活動の充実につながる

 子どもたちの学習活動をより充実させるための一つの方策として、漢字を意識させることが有効であると考えています。さまざまな学習において、未知の熟語や用語に遭遇した際に、漢字から意味を類推することが可能です。これは漢字をベースとした日本語の優れた点だと思います。

〈漢字学習における興味喚起〉
 例えば、羊が大きいと書いて、「美」という漢字が成り立っています。古代中国では、よく肥えた大きな羊は食用に美味で、毛も皮も利用できる上に、形も良く神に供えるに適した素晴らしいものであったと言われています。このような成り立ちの理解が興味喚起につながります。

〈古典における語意理解〉
 例えば、「はしたなし」という古語は、「中途半端だ」、「体裁が悪い」などという意味になります。漢字で書くと「端なし・半なし」となり、古語の意味をイメージできるはずです。

〈理科における語意理解〉
 例えば、「硝酸」の「硝」は「石」に「消」のつくりを組み合わせた漢字で、「透明で色が消えている石」を表します。そのことから、「硝酸」が無色透明の酸であることや漢字の「硝子(ガラス)」が想像できると思います。

 以上の例のように、漢字から言葉の意味をイメージさせることは、新しい学習内容を理解するための一助になると考えています。


漢字学習は、子どもたちの土壌づくり

 漢字を学習することは、子どもたちが新しい知恵を会得するため、成長するための土壌となるのではないかと考えています。子どもたちの成長を樹木の成長に例えると、素晴らしい土壌があれば、樹木は深く根をはり、多くの‟知識”という栄養を吸収し、成長していきます。やがて、樹木の幹は太くなり、枝葉を茂らし、自己実現という実を付けるのだと思います。漢字学習は子どもたちの学びや成長にも必ず良い影響を与えると確信しています。


※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。


団体受検 取組事例(小・中・高 等)

  • お問い合わせ
  • 私の好きな漢字と漢検
  • どれだけ知ってる?漢字の豆知識
  • 漢検受検級の目安チェック
  • 漢検の魅力

ページTOP

  • 公益財団法人 日本漢字能力検定協会
  • 日本漢字能力検定協会について
  • 協会からのお知らせ
  • サイトマップ
  • 日本漢字能力検定
  • BJTビジネス日本語能力テスト
  • 文章読解・作成能力検定
  • 漢字ミュージアム
  • 漢字を調べるなら漢字ペディア
  • 漢字カフェ

Copyright© 公益財団法人 日本漢字能力検定協会 All rights Reserved.
「漢検」は登録商標です。