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団体受検 取組事例(小・中・高 等)

小学校

小中一貫教育を強化するために/小学校/東京

校長 水口 春幸 先生

関東 / 東京

[公立] 品川区立後地小学校

校長 水口 春幸 先生

 本校は、長年にわたって、すべての教科の基礎・基本となる国語力の育成を重視してきました。学校独自の漢字検定(後地漢検)や音読、暗唱、対話、スピーチ、討論など言語活動の充実を図るために様々な工夫を取り入れています。また、日本漢字能力検定(以下、漢検)の受検を希望する児童は、準会場として実施していた近隣の中学校に受け入れてもらい、中学生と並んで受検できる体制を整えてきました。

 平成18年度に始まった品川区の小中一貫教育により、本校は第四日野小学校、小山台小学校、荏原第一中学校と連携して小中一貫教育を行うことになりました。「できることからはじめよう」を合言葉に、4校合同の作品展や、修学旅行中の中学3年生の空き教室を利用した小学生のための中学校体験学習を行うなど、様々な連携に取り組んでいます。昨年度からは4校合同の小中一貫教育目標を定め、義務教育の9年間という期間を通じたより一貫性の高い教育を行う体制を整えました。その目標のひとつである基礎学力の充実・定着のために、漢検に取り組んでいます。
 漢検の準会場実施にあたっては、4校が連携しています。小学校の3校は回ごとに会場を持ち回りし、会場となった学校に子どもたちが足を運んで受検しています。また、3学期の検定(第3回)では、6級以下は小学校で、5級以上は中学校で行うこととし、5級以上を受検する児童は中学校に足を運びます。そうすることで、中学校の雰囲気も味わうことができます。

 語彙の豊かさは、国語科だけでなく、様々な教科における、文章の読み書きに影響します。すぐに効果を実感できなくとも、中学校、高等学校と学習を続けていった後、ふと振り返った時に「学習を積み重ねてきて良かった」と思ってくれればいいと願っています。
 先日、校内の社会科の授業を見学しました。その授業で行ったプリントの丸付けを手伝ったところ、「輸出」の「輸」といった中学生でも間違えるような難しい漢字もきちんと書いている児童が多く見受けられました。嬉しい驚きとともに、漢字の力がしっかりと定着していることを実感しました。

 また、小中一貫教育の取り組みを通じて、教職員同士の交流が生まれ、学校の外に視野が広まったと感じています。たとえば、お互いの授業を見る機会が増え、教職員同士が学び合うようになりました。漢検の運営を通じても、意見交換をするなど教職員同士の交流が増えました。特に小学校と中学校では、子どもへの触れ合い方も異なるため、お互いが交流することで相互理解を深め、いい刺激を受け合っているようです。今後も、子どもたちが9年間という連続した期間で豊かな学びを得られるよう、教職員が協力し合って子どもたちの育成にあたっていきます。


学校紹介

校長:水口 春幸 児童数:231名

校舎外観 昭和3年開校、卒業生を9439名。親・子・孫と3代にわたっての卒業生も多く、人とのつながりを大切にする地域住民に支えられた和気あいあいの学校です。平成23年度で開校83周年を迎えました。これからも知育・徳育・体育の3つが調和した教育活動を進めていきたいと考えています。


※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。

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