公益財団法人 日本漢字能力検定協会

日本漢字能力検定

メニュー

団体受検 取組事例(小・中・高 等)

中学校

漢検の準2級や3級合格は当たり前だ!!/中学校/東京

主幹教諭 吉川 浩司 先生 | 主任教諭 佐瀬 順一 先生

関東 / 東京

[公立] 荒川区立第三中学校

主幹教諭 吉川 浩司 先生 | 主任教諭 佐瀬 順一 先生

本校の特色

 本校の特色といえば、キャリア教育と小中連携だと思います。
 キャリア教育では、例年、「校内ハローワーク」を行っており、新聞記者や社会福祉士、芸能マネージャー、声優といった様々な職業において活躍されている方々を学校に招き、仕事の魅力や難しさなどを分かりやすく生徒に説明していただいています。
 小中連携の取り組みとして、今年度は環境をテーマとした「小中合同席書会」(写真1・2参照)を行いました。プロの書道家にご協力いただき、児童・生徒があらかじめ決めた環境に関連した言葉を書写するというものです。小学生と中学生が一緒のグループになり、中学生は小学生の面倒を見ながら一緒に作品を書いていきます。
 また本校では、前述した活動と関連付けながら検定取得を強く推奨しています。学校経営方針の中でも、3年生で3級取得という目標を明確に掲げており、漢字検定については準会場で年3回実施をしています。卒業するまでに多くの生徒が実際に3級以上を取得しているようです。

写真1:小中合同席書会 の様子1
写真2:小中合同席書会 の様子2

漢字は社会人に必要不可欠な能力

 本校が漢字検定に力を入れているのは、確固とした漢字能力は社会人として必要不可欠な能力であると考えているからです。将来、実社会に飛び出した生徒たちが、漢字の間違いや語彙の乏しさで恥ずかしい思いをすることは絶対にさせたくありません。漢字学習を通じて身に付けた豊富な語彙力は、必ず豊かな表現力や思考力の獲得に繋がります。これらの語彙力や表現力、思考力こそがこれからの社会に求められる能力であることは間違いありません。数年後には社会人になる生徒たちに必要最低限の漢字力を身に付けさせることは私たちの責任だと思います。
 普段からこのような意識のもと漢字指導を行っているので、既に校風として「検定には挑戦するもの」「卒業までに最低3級」が当たり前だという考えが定着しており、生徒たちも大変熱心に検定に取り組んでいます。

漢検指導

 授業の冒頭に、実際の新聞記事を題材とした作成したオリジナルの漢字プリント(写真3参照)を使っています。漢検3級~準2級程度の読み・書き問題を10問出題しています。この取り組みには二つの意図があります。第一に、生徒たちには文章の中で漢字を捉える習慣を身に付けてほしいという想いがあります。漢字練習というと熟語の単なる反復練習になりがちですが、社会生活の場面に応じて適切な語彙を使用できなければ意味がありません。第二に、将来、生徒たちが大人になり社会生活を送るときには、最低でも漢検準2級程度の漢字力がなければ新聞記事の内容をしっかりと理解することができないことを実感してほしいのです。新聞を通じて、社会情勢に興味をもつきっかけにもなりますし、漢字力もつきますので一石二鳥です。
 また、夏休みなどを利用して「漢検学習会」(プリント参照)を実施しています。漢検協会の『漢字トレーニングCD-ROM』で級別や分野別のプリントを作成し、生徒たちにどんどん解かせていきます。このような学習会ではとにかく漢字だけを学習しますので、普段の授業ではあまり目立たない生徒がすごい進度で問題を解いていき、注目を浴びることがあります。周囲の友達や教師から賞賛されるので、非常にうれしそうにしていました。

pdf画像をクリックするとPDFでご覧いただけます。

漢検で地域の活性化を

 ここ数年、生徒と一緒に漢検を受検する保護者が増えています。子どもと一緒に目標に向かって勉強することが、家庭でのいいコミュニケーションになるようです。保護者にとっては「英語や数学はちょっと...でも漢字なら!」という身近な感覚があるのでしょう。今後は生徒の保護者だけでなく、地域の方々に年齢を問わず漢検を紹介していきたいと考えています。
 また小中連携の観点から、隣接の汐入小学校、汐入東小学校の漢検受検希望者と一緒に中学校で合同漢検を実施しています。中学生・小学生の双方にとって、いつもとは違う雰囲気で受検することになりますので、良い緊張感を保ちながら検定試験に臨むことができています。


学校紹介

学校長:清水 隆彦

校舎外観 第三中学校は教科教室型校舎として9年前に建築されました。「校内ハローワーク」や「5日間の勤労留学」、「おもしろ探究授業」など特色ある教育活動を数多く実践しています。18年度には、「キャリア教育で文部科学大臣表彰」「東京都教育委員会職員団体表彰」、19年度は「第8回環境美化教育優良校表彰」、20年度は「第9回環境美化教育優良校表彰」、21年度には「荒川区教育委員会学校表彰」、22年度には「学校図書館賞」を受賞することができました。これらの受賞を励みとし、さらに教職員が一丸となり、本校の教育活動を発展させていきたいと思います。


※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。

新規ウィンドウで開く他団体の事例検索はこちら


団体受検 取組事例(小・中・高 等)

  • 団体ご担当者様団体サポートサイト
  • お問い合わせ
  • 標準解答
  • 私の好きな漢字と漢検
  • 漢検受検級の目安チェック
  • 漢検の魅力

ページTOP

  • 公益財団法人 日本漢字能力検定協会
  • 日本漢字能力検定協会について
  • 協会からのお知らせ
  • サイトマップ
  • 日本漢字能力検定
  • BJTビジネス日本語能力テスト
  • 文章読解・作成能力検定
  • 漢字ミュージアム
  • 漢字を調べるなら漢字ペディア
  • 漢字カフェ

Copyright© 公益財団法人 日本漢字能力検定協会 All rights Reserved.
「漢検」は登録商標です。