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中学校

基礎学力の習得のために基本事項を定着させる/中学校/愛知

国語科

中部 / 愛知

[私立] 金城学院中学校

国語科

 本校は1889年にアメリカ人女性宣教師によって創立されたキリスト教に基づく女子の中高一貫校です。その建学の精神に則って、「自立・自律・連帯できる女性」の育成を目指し、具体的には「多様な視点から発想する力」「課題に対して、適切な問いをたてる力」「情報を的確に収集し、それを批判的に分析・評価する力」「意見に理由を添えて表現する力」を身につけていくことを目標としています。
 毎朝欠かすことのない礼拝からはじまる学校生活において、特に学習活動の中では、学びに向かう基本的な姿勢こそが基礎学力の習得につながるものである、という考えから、国語科のみならず各教科ともに基本事項のきちんとした定着に力を入れています。その意味では、生徒一人一人が自主的に漢字検定へチャレンジしていくことも、国語を学ぶ大切なステップだと言えるでしょう。

 漢検について、毎回の高い合格率や協会からの団体表彰を幾度か受賞した裏側には、ひとえに、生徒たちの自主的で積極的な取り組みがあるのだと思っています。そんな生徒たちの学びの意欲に少しでも役に立てればと考え、各学期に1回ずつ、全校一斉に校内漢字テストを実施しています。このテストでは、各学年の出題範囲を漢検の当該級の漢字に設定し(中1は4級、中2は3級、中3は準2級)、副教材の漢検対応問題集での範囲指定は3年間を通した計画を、1年次に生徒たちに示して取り組ませています。本校の生徒たちは中学入試を突破してきていることもあり、こういったことに対してはとても真摯な姿勢で取り組んでくれています。もちろん、校内漢字テストで基準点に達しなかった生徒に対しては追試や補習も実施しています。ただし、問題作成する私たちも、むやみに難問奇問を出題するのではなく、「きちんと勉強すれば満点の取れる問題」を心がけ、生徒たちに「努力した喜び」や「満点を逃した悔しさ」を感じてもらうことで、成功体験からの意欲向上を意図的に狙っていることも事実です。2級に合格した生徒には、卒業式前日に全校生徒の前で表彰するということも生徒たちの意欲を高めているのかも知れません。
 その校内漢字テストに向けての漢字練習の具体的な指導については、例えば、漢字練習ノートに熟語の反復書き取りを行わせる場合、最初に書いた熟語を間違えてしまうと、生徒は約10回程度も間違った字を反復してしまうことになりかねません。そういったことを防ぐために、宿題では、まず「1回書き」をさせ、それを担当教員が確認し、間違っている漢字を書き直して示したうえで「1行書き」をさせる、といったことも行っています。手間暇はかかりますが、生徒たちに間違った字を覚えてしまうという悲しい思いを持たせずに前向きな学習を継続してもらうには必要な取り組みと考えています。

 本校での漢検の実施は10年以上になりますが、今後もこういった工夫や指導を積み重ね、真に生徒たちのためになる取り組みを継続していきたいと考えています。


※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。

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